ドイツ語の口語表現・ぞんざいな表現
こんにちは。
今回は、ドイツ語の教科書に載っている表現と、それに対応する、よく使われる口語表現を紹介していきたいと思います。
1.bekommen (手に入れる、もらう)≒ kriegen
bekommenという単独の動詞だけでなく、bekommenを使った熟語や、hin/bekommen(何とかしてやる)、auf/bekommen(苦労して開く)などの分離動詞でも、kriegenと置き換えることができます。
2.verstehen, begreifen (理解する)≒ kapieren
kapierenはラテン語由来で、イタリア語のcapireとも関係のある言葉ですが、ここでは外来語の方が口語として使われます。
そんざいな表現では、「packen」も「理解する」という意味で使えます。
3.schlafen(寝る)≒ pennen
これもschlafenと互換可能な口語表現です。分離動詞の場合も置き換え可能で、ein/schlafenをein/pennenと言い換えることができます。
ここから更にぞんざいな表現になっていきます。
4.das Geld (カネ)≒ die Kohle
お金のぞんざいな表現は「石炭」(Kohle)です。複数形(Kohlen)を使う方が多いようです。
5.der Mund(口)≒ die Klappe, der Schnabel, das Maul, die Fresse
よく「黙れ!」(Halt den Mund!)の言い換え表現として、この3つの単語が使われます。Halt die Klappe!までは「普通の」口語表現として使えると思うのですが、 Halt den Schnabel! Halt das Maul! Halt die Fresse!については、右の表現に行くにつれて品がなくなっていくイメージがあります。
Klappeは郵便受けなどのパタンと開ける「蓋」、Schnabelは「嘴」、Maulは「動物の口」が元々の意味です。
6.der Kopf(頭)≒ der Schädel, die Schnauze die Nuss, die Rübe
Schädelはもともとは「頭蓋骨」という意味ですが、「頭」という意味でよく使われます。die Schnauzeは「動物の鼻づら」が元々の意味です。die Nussは「ナッツ」、die Rübeは「カブ」を表します。形が頭に似ているからでしょうか。
7.die Nase(鼻)と die Schnauze
「頭」でも書きましたが、die Schnauzeは動物の「鼻」のことを言い、慣用句で「頭」の意味もあれば「口」の意味もあります。
「(人間の)鼻」という意味はないのですが、「von D die Nase voll haben」(Dにうんざりしている)という表現のぞんざいな言い方として、「von D die Schnauze voll haben」があります。この場合の「Schnauze」は「人間の口」を表します。
少しでも参考になれば幸いです。
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