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コロナ禍のドイツへ留学する

こんばんは。

新型コロナウイルス感染症が未だに世界で猛威を振るっており、その影響は国境を越えた観光やビジネスだけではなく、留学にも影響を与えています。

そのような中ではありますが、今回ドイツに留学することとなりました。現在同じようにドイツへの留学を検討している方にもご参考になればと思い、記事を書かせていただきます。

現在この記事を執筆している時点(2020年10月15日)では、未だに日本とドイツの間の自由な渡航は認められておりません。(日独双方で入国制限が緩和されることが条件。)

それでは、なぜドイツに留学することができるのかと言うと、連邦警察のホームページには、「やむにやまれぬ必要性」として、以下に該当する留学生のドイツへの入国を例外的に認めているからです。

ausländische Studenten, deren Studium nicht vollständig vom Ausland durchgeführt werden kann

(勉学が外国からでは完全に遂行することができない外国の学生)

この「nicht vollständig」(完全ではない)という部分が曲者で、要するに全てがオンライン授業で行われる場合は入国が認められないということです。

私の場合は、大学に問い合わせたところ、大学としても今年の11月からの冬学期は可能な限り対面式での授業(Präsenzunterricht)を目指している、との回答があり、念のために、「部分的に対面式での授業を行う」という書面を一筆書いていただき、スキャンデータをメールで送ってもらいました。

私が今回の留学において、念のために準備しておいたことは以下のとおりです。

学生ビザ→ 本来日本人は3か月はビザなしで入国できるので、通常は入国後に現地の役所でビザを取得しますが、目下の状況を考慮して、ビザがないということではじかれないように、東京にあるドイツ大使館で学生ビザを申請しました(期限は3か月)。

入学許可書→ これは学生ビザの取得に必要な書類ですが、渡航前に入学許可書を持っていたことで不安が幾分和らぎました

対面式授業を行うという言質→ 上記のとおりです。入国の際に質問される可能性に備えて、書面のコピーを用意しておきました。

住居→ これも通常は入国後にホテル等に泊まりながら探すものですが、念のため事前に探していたところ、ご厚意により見つけることができました。後から分かったことですが、日本からの便が発着する空港のあるフランクフルトやミュンヘンはドイツ国内の「リスク地域」に指定されており、そこからの移動して別の地域に行く際にはホテル等公共の施設に宿泊してはいけないことになっているそうです(これは連邦州ごとに決まりが異なっているようです)。

あくまで結果論ですが、私の場合は日本政府が入国規制を緩和することを表明した後にドイツへ向けて出発しましたので、それまでの渡航を検討されていた方に比べるとハードルは下がったのではないかと思います。

フランクフルト到着時の入国審査はとても緊張しましたが、幸い、審査官からは、日本から来たのか、どこへ行くのか、何をするのか、(留学と答えると、ビザを見ながら)何を学ぶのか、今すぐに始まるのか、という質問だけで終わり、通されました。

あまりにあっさりと終わってしまったので拍子抜けしてしまいました。

なお、日本人のドイツへの入国は原則認められておりませんが、上記のような例外規定により入国できた場合、

・入国48時間前あるいは入国時のPCR検査

・14日間の自主隔離

両方とも必要ありません(2020年10月15日現在)。つまり、いったん入国が許されたら、後は一般のドイツ人と同じように公共交通機関に乗ってドイツ国内を移動してしまうことができるのです。

これは、日本が現在ロベルト・コッホ研究所の「リスク国」に指定されていないためで、日本からの直行便であれば(つまり、リスク国を経由していないのなら)上記の措置は不要になるのです。

ただし、現在はむしろドイツをはじめとする欧州側で感染者数が増加しており、仮に入国できるとしてもドイツでの生活の方が日本の場合よりも感染のリスクにさらされる危険は高いかもしれません。

私も無事に入国はできたものの、今後もドイツ連邦政府及び州政府の規定に従いながら、十分に感染予防をして勉学に励みたいと思います。

少しでも参考になれば幸いです。





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