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ドイツ語の学習手帳

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僕なりのドイツ語の勉強法や文法に関する記事をまとめています。良ければ読んでいただければ嬉しいです。
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2021年12月の記事一覧

〔ピンと来ないドイツ語【2】〕dafür sorgenって何ぞ

〔ピンと来ないドイツ語【2】〕dafür sorgenって何ぞ

こんにちは!
今回は、ドイツ語でよく出てくるわりに独和辞典の訳語がイマイチピンと来ないシリーズ第2弾として、「dafür sorgen」を見ていきたいと思います。

まず、「sorgen」を小学館独和大辞典で調べてみましょう。

このような感じです。

僕が特にこの動詞でよく使うと思うのは「3.(~を)引き起こす、もたらす」という意味です。

確かにこの訳語は、独和大辞典にある以下の例文では使いや

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単語学習のコツ

単語学習のコツ

こんにちは!
今回は、何度も書いている「単語学習」というテーマの中で、使える語彙を増やすためのヒントについて書こうと思います。

単語学習で陥りがちな落とし穴は、「単語コレクターになってしまう」こと。

語彙量は確かに語学力を測る一つの重要な指標ではありますが、語彙ばかり増やして、それを使いこなせないと、使わない物を部屋の中に大量にため込んでいる感じで、効率が悪くなってしまいます。

使えるように

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〔ドイツ語〕「mittlerweile」の使い方

〔ドイツ語〕「mittlerweile」の使い方

こんにちは!
今回は、ドイツ語の副詞「mittlerweile」の使い方について紹介しようと思います。

この「mittlerweile」は、独和辞典では次のように書かれています。

しかし、「その間に」や「そうこうするうちに」は、いざドイツ語を日本語に訳してみると、何だかおさまりが悪いのです。

以下の文は、ベートーヴェンの交響曲第9番、いわゆる「第九」が、日独交流、特に鳴門市とリューネブルク市

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【ドイツ語】漢字で覚える前つづり:er【始/化/得/死】

【ドイツ語】漢字で覚える前つづり:er【始/化/得/死】

こんにちは!
今回は、ドイツ語前綴りの中から、非分離前綴り「er」を見ていこうと思います。

「er」という形をしている前綴りには様々なものがありますが、その中でもよく目にする3つのものを取り上げてみることにしました。

1.「始」のer:動詞が示すものが、「今始まる」という意味

よく使われるのがこの「始まり」を表す「er」です。
本動詞(前綴りerを取った動詞の残りの部分)が示す動作が、まさに

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〔ドイツ語〕冠詞の使い方を勉強しませんか(4)

〔ドイツ語〕冠詞の使い方を勉強しませんか(4)

こんにちは!本日もお疲れ様です。
今回も引き続き、ドイツ語のニュース記事を題材に、ドイツ語の冠詞の使い方を見ていきたいと思います。

テキストは前回に引き続き、ドイツの定番ニュース番組「ターゲスシャウ(Tagesschau)」からです。

〔von der Risikoliste gestrichen werden〕
➡「リスク地域リストから削除されている」
 文脈で使い分けが必要な表現です。ここ

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〔ドイツ語〕冠詞の使い方を勉強しませんか?(3)

〔ドイツ語〕冠詞の使い方を勉強しませんか?(3)

こんにちは!
今回も引き続き、冠詞の使い方について、実際のドイツ語のテキストを通して見ていきたいと思います。

今回も出典は、ドイツの定番ニュース番組「ターゲスシャウ(Tagesschau)」からです。

〔Die Bundesregierung〕
➡「ドイツ連邦政府」
 これは、ほぼ定型表現と覚えて良いと思います。もちろん、「eine Bundesregierung」も言えなくはないですが、ここ

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冠詞の使い方、勉強しませんか〔ドイツ語〕

冠詞の使い方、勉強しませんか〔ドイツ語〕

以下、ドイツのニュース番組「Tagesschau」からの引用です。

Kabinett billigt umstrittenen HaushaltWeil die geplante Rekord-Neuverschuldung nicht komplett für die Corona-Kosten benötigt wird, verlagert Finanzminister Lindner 6

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冠詞の悩み

こんにちは!
最近ずっと悩んでいるのが、冠詞の問題です。
ドイツ語の場合は、男性・中性・女性の冠詞の使い分けと、冠詞の格変化に注意が行きがちですが、むしろ悩ましいのは、「冠詞を使わなくて良い時に間違って冠詞を使ってしまう」ということです。

ドイツ語を学ぶと、どうしても格変化の習得が最優先となるので、例文や練習問題でもやたらに定冠詞や不定冠詞を使ったものを使いがちですが、そうすると、定冠詞や不定冠

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メルケル独首相退任挨拶【仮訳】

メルケル独首相退任挨拶【仮訳】

連邦大統領、連邦議会議長、閣僚の皆さま、御臨席のみなさま、市民のみなさま

本日ここで皆さまの前でお話しさせていただくとき、特に感じるのは、感謝と謙遜の気持ちです。これほど長きにわたり務めさせていただいた首相職に対する謙遜の気持ちと、私に与えてくださった信頼への感謝の気持ちです。信頼は――常に認識していたことですが――政治における最も大切な資本です。これら全ては当然に得られるものではありません。心

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