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【読書記録】ファシリテーター完全教本 最強のプロが教える理論・技術・実践のすべて

仕事で会議や提案の場をファシリテーションする機会が多い。意外と会議や提案の場をリードする方法を学ぶ機会は少なく、人をみて真似ては、トライアンドエラーが常だった。偶然このファシリテーター完全教本に出会ったが、いわゆる教科書のようなもの。

仕事や人とのあらゆる会話に適用できる
・9つの基礎ルール
・グループへの介入
・感情への対処法
が主として本書は構成されている。

例えば、ファシリテーターのアプローチ要素として、「低次の推察」がある。たとえば、会議中に腕組みをし、ずっと黙っている人がいれば、意見は言わないが、議論に何か不満を抱えているのではないか、と推察するかもしれない。

トム:新しいプロジェクトを開始する時期を検討したい。来週では早すぎる。もう1ヶ月待とう。
スー:それじゃ駄目よ。すぐに始めるべきだわ。待てないわよ。
ドン:2人とも非現実的だな。90日以内に始められたらラッキーなんじゃないかな。次の営業年度まで待つべきだと思うよ。
低次の推察をするファシリテーターは、3人とも各自の意見を述べたが、その理由は説明せず、ほかのメンバーが異なる観点から見ている理由を質していないと内心で結論づけてから、グループに対してそれを指摘した。同じ言動を観察していた高次の推察をするファシリテーターは、メンバーはほかの意見など気にかけていないか、何か隠そうとしているのだと内心で結論づけた。このような高次の推察をすると、推察したことを話す際に問題が生じる。高次の推察はもととなったデータからかけ離れ、不正確になる恐れがあるのだ。その推察にほかの人たちの動機に対して
否定的な評価が下される場合、それを共有することでメンバーは防御的になってしまう。

確かに、会話していると自身の意見やアイデアを主張したくなるが、そこに深い考察を述べると会話が収束することが多々ある。

話は飛ぶが、

正月テレビを観ていて、あの明石家さんまがあらゆるトークに対して、「おう、ほいで?おう、ほんまか!(笑)」と相槌。ある意味究極の低次の推察を連発していたようだった。やっぱりあの人天才なんだな。

日常生活でも使えるネタが詰まってます。
ぜひ読んでみて下さい。

ファシリテーター完全教本 最強のプロが教える理論・技術・実践のすべて https://www.amazon.co.jp/dp/4532312280/ref=cm_sw_r_cp_api_i_u.PeEb20YPVP1

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