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[12] 第2子を助産院で出産することに決めた経緯①

第2子の妊娠が発覚したのは昨年の11月末。「できるだけ早く、たくさんの子を産みたい」派なので、待ち望んでいた瞬間だったのですが、妊娠はまだ先だろうと踏んでいて、心の準備が全くできていませんでした。

妊娠判定に行くための病院を探すも、一度行ってしまうと、その流れで健診を受け続け、そのまま出産という流れになる気がして、なかなか一歩が踏み出せませんでした。しくじり出産体験記①で書いたように、前回の出産がかなりトラウマになっており、慎重に産院を探したいと思っていたのです。

しかし、行く先候補から真っ先に除外していた近所の産婦人科(第1子妊娠時に里帰り直前までお世話になったので、中途半端な覚悟で行くわけにはいかないと思い)のHPを改めて見てみると、その後分娩の扱いを取りやめていたことが判明。 なし崩し的にそこで出産することにはならないのなら最適だ!と思い、その馴染みの産婦人科に通いながら、産む場所をゆっくり探すことにしました。

産院探し、スタート!

まずは口コミ!と思ったのですが、美容院や飲食店の口コミは様々なサイトやアプリで見られる世の中なのに、産院の(しかもお産した人の)となるとかなり少ないのです(みんな美容院や飲食店には何回も行くけど、出産となると一生に数回だし、その分比較して語るのも難しいので当然なのですが)。実際にそこで産んだ人(できれば複数名)から話を聞けるのがいいと思いつつ、なかなか見つけられず。そこでひとまず、通える範囲内の産院をピックアップして、HPを一通り見てみることにしました。

第1子を生んだ産院のHPには「自然な分娩」「母乳育児推奨」と書いてあったけど実態はまったく違ったので、書いてあること全てを鵜呑みにはできません。それでも、経験値から「この病院は計画分娩を推奨している」「母乳育児はあまり重要視されていない」など、行間を読むスキルが高まってきたことを実感しました。

また第1子出産はコロナ直前だったのですが、コロナの影響で病院の方針も頻繁に変わるなぁ、いざ出産となったときに方針が厳しくなっていたら辛いなぁ、など考えていました。でも結局「自分がどういう出産がしたいのか?」が分からないことには、判断基準が定まらない!!

改めて「どういうお産にしたいか?」を考えた

・自然分娩がいい

前回は、医師の意見や周りに流されての計画分娩でした。陣痛がしんどかったのは、陣痛促進のフルコースゆえだったのか、助産師さんが付き添わない孤独な出産だったからか、それともやはり自然に産んでも陣痛は耐え難いものなのかが知りたくて、今回は自然分娩を希望しています。

子どもが自ら生まれようとするタイミングを待ってみたい、「自然な陣痛」ってどんなものかを味わいたい、医療の介入は最小限にして自分の産む力というものを体感してみたい、とも思っています。

・孤独な出産はイヤだ

前回はほぼ一人で絶叫しながら陣痛を乗り切って、文字通り「訳が分からぬまま」に終わりました。正直、悲しくて辛かったです。今回は助産師さんに寄り添ってもらい、どんな状況なのかを随時教えてもらいつつ、また腰をさすってもらったり、アドバイスをもらったりしながら、乗り切りたいと願っています。また、誰か心許せる人が立ち会って、可能な範囲で写真や動画を撮ってくれたら嬉しいです(せっかくの機会なのに必死過ぎて、記憶にとどめておくのは難しいと実感したので)。

・産後はできるだけ子どもと触れ合う時間がほしい、家族との面会時間も確保したい

確かに産後は満身創痍でしんどいですが、前回はそれよりも、産後直後から次の日まで一切子どもに会えなかったこと、退院までもほとんど授乳の時くらいしか触れ合えなかったこと、それが理由かは分からないけれど母乳育児の開始に出遅れ苦労したことが辛かったです。なので、カンガルーケアをしたり、早くから授乳を開始したりと、できるだけ自由に子どもと触れ合える環境を望みます。

夫は「自分が出産中にできることはないし、立ち会いたくはないが、生まれたらすぐ駆けつける」というスタンスです。私はその考えに心から同意はしていないけれど、嫌がる人を無理やり立ち会わせたくないし、1回成り行きで立ち会ったうえで言ってることなので、尊重したいと思っています。でも「産後はできるだけ早く会いたい、息子にも早く弟を見せてあげたい」というのは夫婦で共有している願いです。

と、あれこれ考えていくうちに、私の要望を実現できる産院って少ない、というかほぼ皆無であることに気づきました。そこで、思い浮かんだのが助産院です。

助産院で産む、ということ

助産院には医師がいないので、医療行為は一切なされません。帝王切開はもちろんのこと、陣痛促進剤の投与や会陰切開もできません(会陰は裂けたら医療用クリップで留めて、治癒を待つことになっているそう…)。立ち会いや面会の制限は病院ほど厳しくない場合が多く、「自然分娩」「最小限の医療介入」「子との触れ合い」を求めている私にはぴったりでした。

助産院での出産を避ける最大の理由として、「分娩の最中になにか問題が発生した場合は?」という懸念が挙げられますが、嘱託医師や連携医療機関との連携が必須となっているので、その場合はすぐに搬送されることになっています。ただし少しでもリスクが考えられる場合は、助産院での出産は推奨されておらず、産める条件として以下のような事項が挙げられています。

・定められた妊婦健診を受けており、妊娠中の経過に大きな異常がない
・婦人科疾患(子宮筋腫・子宮がんなど)、妊娠中毒症や糖尿病などの合併症がない
・骨盤位(逆子)でない(34~35週ごろまでに直っていたら大丈夫)
・体外受精による妊娠でない
・帝王切開の経験がない
・胎盤の位置に問題がない

私自身まだ32週で不確定要素(胎児発育不全など)があり、助産院で産めない可能性もあるのですが、今のところは大丈夫、と言われています。

このあと続けて、実際に助産院に見学へ行ったのち、どういう過程・思考を経て決断に至ったのかを綴っていく予定でしたが、長くなってきてしまったので、今日はここまで。

読んでいただきありがとうございました。
それでは、また*

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