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蝉丸が百人一首に残した作品は?

蝉丸が百人一首に残した作品は、、、

♪ これやこの 行くも帰るも 別れては
  知るも知らぬも 逢坂の関

です。

読みは

♪ これやこの ゆくもかえるも わかれては
  しるもしらぬも おうさかのせき

となります。

意味は

これやこの  (これがかの有名な!!)
行くも帰るも (京の都から東国に行く人も、京の都へ帰る人も)
別れては   (別れては、またここで再会し、)
知るも知らぬも(知っている人も知らない人も再び逢えるという)
逢坂の関   (その名の通り、逢坂の関なのですね)

となります。

逢坂の関は、歌枕です。
逢坂の関とは、山城国(京都府)と近江国(滋賀県)の境の逢坂山にあった関所だそうです。
相坂関・合坂関・会坂関とも表記します。
東海道が通っていたそうです。

京の都から東国へ旅する人や東国から京の都に帰る人が
行き交う場所でした。

現在は、逢坂の関がどこにあったのかわからないということです。
蝉丸は、この逢坂の関のすぐ近くに住んでいたそうですが、
行き交う人々を見て、感動を新たにして
「これやこの(これがかの有名な!!)」
と表現したのでしょうね。

逢坂の関は、62番の清少納言の作品にも登場します。


☆文法解説

1句:《や》
   詠嘆の間投助詞。
3句:《て》接続助詞
   《は》係り助詞
   《ては》反復を表す。

詳しくは、


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【蝉丸】

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