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蝉丸が百人一首に残した作品は?

蝉丸が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆言葉のリズム
☆歌枕
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ これやこの
  行くも帰るも
  別れては
  知るも知らぬも
  逢坂の関

です。

読みは

♪ これやこの
  ゆくもかるも
  わかれては
  しるもしらぬも
  おおさかのせき

となります。

太字二カ所が変わります。



☆意味

これやこの
  (これがかの有名な!!)
行くも帰るも
 (京の都から東国に
   行く人も
    京の都へ帰る人も)
別れては
   (別れては
    またここで再会し)
知るも知らぬも
(知っている人も
 知らない人も
    再び逢えるという)
逢坂の関
   (その名の通り
   逢坂の関なのですね)

となります。


☆言葉のリズム

ゆくかえる
しるしらぬ

語尾に「も」を多用して
リズムを生み出している

また、
行く・帰る
知る・知らぬ
別れ・逢ふ
と、対になる言葉を多用している





☆歌枕

5句:逢坂の関



☆文法解説

1句:《や》詠嘆の間投助詞
   《こ》代名詞
   《の』格助詞
3句:《て》接続助詞
   《は》係り助詞
   《ては》反復を表す。

詳しくは、


☆鑑賞

蝉丸は、逢坂の関のすぐ近くに住んでいたそうです。
行き交う人々を見て、感動を新たにして
「これやこの(これがかの有名な!!)」
と表現したのでしょうね。

逢坂の関は、62番の清少納言の作品にも登場します。





☆出典

『後撰集』雑一・1089


★関連動画



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【蝉丸 top】

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