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伊勢大輔が百人一首に残した作品は?

伊勢大輔いせのたいふが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ いにしへの
  奈良の都の
  八重桜
  今日九重に
  匂ひぬるかな
です。

読みは、
♪ いにし
  ならのみやこの
  やえざくら
  きょうここの
  におぬるかな

となります。

太字三カ所が変わります。

古都、奈良から八重桜が宮中に贈られてきました。
藤原道長ふじわらのみちながは、桜を受け取る際に歌を詠むように、紫式部むらさきしきぶに命じました。
しかし、紫式部は、その役目を伊勢大輔に譲ったそうです。
そのためか、この歌は紫式部による代作との説があるようです。

☆意味

いにしへの (昔の)
奈良の都の (奈良の都の)
八重桜   (八重桜が)
今日九重に (今日、宮中で)
匂ひぬるかな
   (美しく咲いています)

☆文法

5句:「ぬる」完了の助動詞
   「ぬ」の連体形

   「かな」:終助詞


☆鑑賞

5句の「匂ひ」は、香りのことではなく美しく咲いている様子を表しているそうです。
この歌に感動した中宮ちゅうぐう彰子しょうしが返歌を詠んだそうです。

♪ 九重に
  にほふを見れば 桜狩
  重ねてきたる
  春かとぞ思ふ


☆出典

『詞花集』春・29

★関連動画




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