こんにちは。
関西で大家業と子育てに精を出す佐山 潤(さやま じゅん)です。
先日とある大家さんと話していると、こんな話題が出ました。
「うちの入居者が警察に捕まっちゃって、、、」
これは普段私もサラリーマンとして家賃保証の会社で働く中で、
そこそこ耳にする話題です。
家賃を滞納されて、支払日を交渉するため連絡をするも
長期にわたって連絡取れない。
緊急連絡先や管理会社など方々確認するうち、
警察に捕まっていたことがわかる。
というケースが結構あります。
例えばその人が反社会勢力で、そのことを入居審査や保証会社の審査で
見抜けなかった、という場合は違うかもしれませんが、
警察に捕まった人が、同時に家賃滞納者である、
というのは結構確立的には高い話です。
家賃を滞納する状況におちいってしまう、というのは人生において、
なかなかの危険信号です。
失業してしまったのか、ギャンブルに走りすぎてしまったのか、
経緯はさておきこの状態になっている方は、
他からも借り入れがある、いわゆる多重債務者であることも珍しくありません。
追い詰められて自暴自棄になった末、犯罪に走ってしまう。
ということなのかと、こういうケースを耳にすると思うのですが、
ここでいつも思い浮かぶ言葉があります。
貧すれば鈍す
犯罪もそうですが、自暴自棄になってしまう原因は
「情報が少ないこと」
に尽きると思います。
お金が無くなっていく、という事について
・こういう会社で働けるチャンスがある
・ここならお金の悩みを相談してもらえる
・こういうお金の作り方がある。
・引っ越して立て直すこともできる。やりかたは、、、
といった直接的な事に始まり、保証会社に勤めるものとして、
声を大にはできませんが、
・どうやったら保証会社への支払いを最大限遅らせることができるか
という事もそうですし、
・そもそもメンタルが弱っていて、生活の立て直しができない。
自分の可能性を信じられない。打開策がある気がしない。
・そもそも人生においてものごとに対する考え方を変える必要がある。
という根本に関わる所まで。
「情報量」が足りない、または情報を得てもそれが「役に立たないもの」
と思ってしまうほど視野が狭くなっている。
という事があると思います。
結果、お金がある時には考え付かないような手段、
すなわち犯罪に走ってしまう。
十分な情報と、それを選択できる精神状態にあれば、
犯罪はじめ、自暴自棄な行動をとる事のほうが、
よっぽどリスクのある状態であることは容易に判断できます。
この判断を鈍らせるのが、お金が無い事。。。
すなわち貧すれば鈍す、となります。
翻ってお金がある、豊かな状態でいると、
更に情報が入ってくる→投資する→さらに豊かになる。
という事が言えそうです。
私のような大家の端くれでも少なからずこういう事はあるので、
更に大規模に事業展開している人などは色んな情報が入ってきて、
そこから自分に適しているモノを選び、さらなる豊かさにつなげる。
そんな状態を目指して私も日々精進せねば。と思います。
なので、家賃が払えないくらいピンチに陥って、
自暴自棄になりかけている、という方は正直、
その家の支払いは保証会社に任せて、
一旦自身はその状況から逃げる。という事を選択してもいいんでは?
と本当は思います。日本の治安が悪くなるよりはこちらの方がいい。
人間だれしも社会生活を真っ当に送れるならそれに徹するのは当然ですが、
非常事態なら、まず自分の身を守ることを優先せざるを得ない。
と、もちろん私の立場上声を大にはできないですが、そう思っています。
大家さんは保証会社から保証してもらえるし。
ちなみに実務的な事を言うと、この状態になっている方は、
管理会社や大家さん、もしくは合意の上保証人などが本人と面会し、
退去の意思を確認できればそこで賃貸契約は契約に従ったタイミングで、
解約、とすることは可能です。
しかし、確認が取れない。もしくはちゃんと確認したわけではありませんが
退去を遅らせてギリギリまで家賃保証を受けたい意図がある大家さん等は、
敢えてこの確認を取らず、裁判で強制退去の判決を得る迄家賃保証を得る。
というケースも少なからずあります。
また後日書きたいと思いますが、保証会社はこうして回収の見込みの立たない債権をサービサーと呼ばれる不良債権専門の回収会社に二束三文で売って、会計上は貸し倒れ処理を行います。
保証会社もきちんと貸し倒れの引当金として、
貸し倒れの準備金を見込んでいる。。。
そうなんです。保証会社の方でも実はここまでの状況の方に、
支払いをしてもらおうとは、思ってない、という事が会計からも伺えます。
人生何が起こるかわかりません。
豊かな時はしっかり情報を集めて豊かさを拡大し、
ピンチの時はまず自分や家族を守る(社会的にも)事を優先する。
これに尽きるな、と改めて思います。
本日もお読み頂き、ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?