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給湯器のトラブル~関西事情~

おはようございます!
関西で子育てと大家業奮闘中の佐山 潤(さやま じゅん)です。

私は築古物件を数棟持っているのですが、
いろんなトラブルが数多く寄せられます。
配管水漏れ、共用部分の破損、空室募集の条件変更の相談などなど。
変わったところで行くと、使用目的の変更、というのもあります。
元々居住用で使っていた物件を、
「出張風俗の待合所にしたい」

と。

なんじゃそりゃ?と思いましたが、
滞納もしたことなく、長らく住んでいる人なので、OKにしましたが。

とまあいろんなことが起こりますが、
築古ならではの一番多い問い合わせが、、、

「あのー、今お時間よろしいでしょうか?」

いつもの、管理会社からの、悪いニュースの前触れ挨拶から始まります。
「何ですか今日は?」

「入居者さんから、お湯がでないと問い合わせでして、多分給湯器だと思います」

そう、給湯器のトラブルです。

ただ、これが起こるのは当たり前なんです。
耐用年数10年といわれる給湯器ですが、
私が物件買ったときにすでに30年近く使われているものもある。
壊れていくのは当たり前で、都度交換対応に追われます。
負担は10万くらい。

頼みの綱の火災保険は、設備の耐用年数切れの損害にはお金が出ません。

中には運よく(?)ここ10年内で前のオーナーさんが取り替えたものが、
交換対象となり、耐用年数内の破損、
ということで火災保険が下りるものもあります。
が基本自腹です。これがもはやボディーブローです。

これきついなあ。
該当する古い物件、戸数だけで40くらいあります。
いくつかは前のオーナーさんが替えているとしても30は下らない。
これはちょっと物件の売却をそろそろ検討してもいいかな。

と思ってたんですが、
先輩大家さんからまさかの助け舟が。
「プロパンガス会社に変えたらいいよ。それで設備が一新されるから。」

「へえー。いくらくらいかかるんですか?」

「いや、無料で」

「え!?」

最初なんのことかわからなかったんですが、
世の中のガスは都市ガス以外にもプロパンガスという選択肢があり、
プロパンガス会社はそういった都市ガスの物件から、
ガス会社の転換を目指すべく日夜営業に励んでいると。
プロパンガス会社の収入源は、プロパンガスを導入した
物件の入居者が払うガス代にあり、
ひとたび導入となると、他に替えるのがオーナーとしては面倒なので、
半永久的にチャリンチャリンと使用料が入る。
なので、導入にかかるコストなんて余裕で犠牲にして喜んで設備入れ替えを
行ってくれる。。。という事のようです。

即決で取り替えることにしました。

お陰で設備も一新され、見た目にもきれいでいいことづくめ。
ただ、導入にはガスタンクを置くための一定の敷地スペースが必要なので、
関西のように土地に対してギリギリまで建物を建てている
築古物件が多い地域では、条件に合致しないこともしばしば。
ですが、今回私の物件はかなり隅っこにタンクを敷き詰めて、
どうにか解決。これは助かりました。

関西で得たこの知見を関東の物件にも生かしたいので、
早速、唯一持ってる関東(埼玉)の物件の管理会社に相談。
すると、、、

「え?関西ってガス会社からお金もらえないんですか?」

「なんすかお金って?」

そこで私は関東物件のすごい事情を耳にするのでした。
次回に続きます。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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