ご祝儀システムのおしのしの使い道について

夢弦流三線店の克樹です。今回色々な方からおしのしについてお問い合わせ頂きましたので質問に全てお答えしようと思います。

そもそもおしのしとは?

簡単に言えば遠隔でご祝儀を送れるシステムです。今までは現金をのし袋に入れて手渡ししていたものがクレジット決済やコンビニ決済などを通じて遠隔でご祝儀を送れる便利なシステムとなっております。

おしのし代表の方は元々役者で、コロナで大打撃を受けた演劇界隈が少しでもマネタイズが出来るポイントを作れないか?という事でサービスを作ったそうです。

「物品は欲しくないし遠方で見に行けない、だけどイベントやアーティストを応援したい!」と考えるファンの方は少なからずいらっしゃいます。

そんなファンとアーティストの要望を一挙に叶えるとっても素敵なサービスだと僕は考えています。一見するとドライな施策に見えるかも知れませんが個人的には神サービスだと思っています。何故ならばCDとかDVDとかそもそも再生する機器がない方が大半の世の中で買っても無駄になるくらいならお金だけ渡したい、でも現金を渡すのは気が引けるし贈与云々の問題も出てくる。。っていうかグッズは既に全部持っているっていうファンも少なくありません。

以前プロディースしているアーティストのクラファンでは返礼品のグッズは要らないですって言われる事も少なくありませんでした。そこで僕は応援したい人はそもそもお返しなんて求めてないんだなと考え改めるようになりました。

おしのしの使い道について

説明のページではイベント開催費用となっております。これは読んで字のごとくですが、もし余剰分が出た場合は次のイベントの予算や運営にかかる経費に回します。自分の懐に入れているのではないか?と勘考られるかも知れませんが今回のイベントの松本の経費だけでもざっくり10万円位掛かってます。

まだイベントが終了していないので内訳は確定しておりませんが、連日沖縄居酒屋さんや三線のお教室やサークルに営業活動に行っておりますので少なくとも1カ所につき2000円近くの経費がかかります。現在経費において僕のポケットマネーでやりくりしておりますので、利益どころか赤字補填であるとご理解頂けるかと思います。

経費例(数値は概算)

宣伝広告費 120000円以上

外注費と人件費(アーティストへ報酬等)95000円以上

賃貸料や通信費、移動交通費などなど書ききれない程の経費が掛かってます。

何のための経費なのか?

シンプルに集客のためです。僕のYouTubeチャンネル登録が1万人いて、参加者の1人であるアソビバの山ちゃんがインフルエンサーであるとは言ってもネットで来てね!と言っただけで大盛況になるほど甘い世界ではありません。

長らくアーティストのプロデュースを行っていたので集客の難しさは他の誰よりも理解しているつもりです。ですので軌道に乗るまではいわゆるどぶ板営業と言うものが欠かすことができないんですが、それには多くの経費が必要になってきます。

当然手数料が発生しますのでその分の差し引きがありますし、指名した方へのチャージバックもあります。やりがい搾取をしない為にもイベントに関わる人がやって良かった!と言えるようにする為にも代表である僕はお金の問題と真正面から向き合わなくてはなりません。

アーティストでもないのに何故使うのか?

逆になぜ使っちゃいけないと思うのか僕にはとても疑問です。

今や資金調の施策として当たり前に使われているクラウドファンディングですが、日本でまだ全然認知されてない頃にキングコング西野さんが使ったところ、日本中から詐欺師だの陰謀論だの信者ビジネスだのと激烈な批判を浴びました。

因みに当時批判していた人は軒並みオンラインサロンやクラファンに失敗して散々な結果に落ちぶれています。新しい流れを否定した結果、自分の首を締めてしまった典型例です。

正直に言えば当時の僕もタカりとかこじき行為に見えてしまい肯定的ではありませんでした。

しかし日本固有の自立しなくてはならない、迷惑を掛けてはいけないという風潮が長らく続いたせいで、人に頼れず失敗したり孤独になり精神疾患を発症してしまうなど社会的な問題が頻発しているように思えます。

歳をとって考え方が変わったというのも有りますが、僕は自身が失敗したり迷惑をかけることもあるからこそ人が頑張っている時や苦しいときには手助けをしよう、そしてそれが当たり前の世界であって欲しいと思うようになりました。

なので僕は銭ゲバと言われようと、どんな批判を受けようと新しいサービスや風潮を否定せず利用していく姿勢でいようと思っています。

沖縄には模合(もあい)と呼ばれる文化があった

これは仲間内で月に一度決められた額を持ち寄り、積み立てたお金を親と呼ばれる人が持っていくという風習です。親は必ず順番に回ってきますが、急にお金が入り用になった人は優先的に受け取れるなど柔軟にやりくりをして助け合っていたそうです。

そうやって金銭面で助け合う文化が古くからあるからこそ沖縄は結束が強いのかもしれません。中々新しいサービスは受け入れにくいかもしれませんが、おしのしは合法かつ仕組み化された「令和のゆいまーる」の形だと思って貰えたら幸いです。

最大のお返しは結果で示す事

応援する人への最大のお返しは物品でもサービスでもなく関東三線協会の活動で結果を出す事だと考えています。金銭面でも知名度でも向上していけば更なるクオリティの三線を作る事も出来ますし、三線を作りたい!と夢見る後継者が出てきます
個人では出来ない事を団体の力で叶える為にも僕は夢弦流と関東三線協会の活動に注力していきたいと思います。

是非おしのしにて応援よろしくお願いします!

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