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#22 「大丈夫だよ」

ハニカム彼女が、【スッ】と目の前に立っていた。

軽く息が乱れているのが、わかる。

申し訳なさそうに、
「本当ごめーん」
と、言われたが男の回答としてはデフォルトかもしれないが、
「無事に会えて、よかったし、恵のことを待っている間考えてたから大丈夫だよ」
それでも、責任感の強い彼女は申し訳なさそうにしていた。
彼女は対面に座り、
「このあとどうしよっか?」
俺は、
「ごめん…いろいろ探ってはみたんだけど、NO PLANなんだよ。だから、ここでミーティングしようよ」
彼女は【ニコ😊】っとして、
「じゃあなんか飲み物買ってくる!」
可愛らしい大人かっこいいポシェットから、長財布を取り出して、ポシェットを椅子にかけて、カウンターの列に並ぶために入り口に向かった。
その背中がなんとも言えず、本当可愛らしい。
俺は『ドキドキ』していた。

今日の彼女のファッションは、黒のスプリングニットに、ベージュのガウチョパンツで、黒の少し底が高いパンプスを履いていた。

その後ろ姿は、スキップでもしそうな、あくまでしそうな感じで【ウキウキ】感が出ていたのがなんとなく分かったが、
さすがにごった返す通路では、できないが。
彼女は感情を表に出さないようにはしているが、打ち解けていくうちに表情では分からない仕草や視線に出てしまうので、あたってないにせよ分かっていたつもりになっている。

「おまたー」
彼女がホット系が入っているであろう紙コップを持って、戻ってきた。
「何にしたの?」
「ホットキャラメルラテ!キャラメル増しで!」
「おしゃれ可愛いのチョイスしたんだー」
「ゆーたは?」
「ホットコーヒーにお湯増し増し!」
「何それー!」
「トールサイズをお得に飲む方法だよー」
「あ、グランデサイズのカップだもんねーやるねー!」
「アメリカンが好きだからねーちょっと薄めで飲むんよー
やっぱり季節限定の苺のなかったでしょ?」
「うん。でも、自宅の近くのスタバで朝早く行って飲んでみるよー」

さて、どうしようかという話になり、
「ここでまったりでもいいですよーひとまず」
「そう?じゃあちょっと話そうか」
となった。
とは、言うものの俺は、彼女について聞きたいことばかり。彼女は何か聞きたいことは…あるのだろうか。

「ゆーたさんは、他にも声かけてるんでしょ?」?


何を急に…
「チームにいる女性とか!ってことですよー」
そういうことね(汗)
「そりゃー仕事で話はするし、聞かれれば答えるし、世間話はするけど、
チームにいる女性スタッフって…これから、シーズン入ったりすると関わることが多いと思うけど、気の強い人が多いしプロフェッショナルで割り切って頑張っている人が多いから、
そういう隙を見せるような人はいないんだよ。
それに、俺の好みは…(少し間を空けて)…いなかったしね。」
「真面目に答えてくれてありがとう。でも、【ちょろかった】でしょ?私のことー」
何を心配しているんだ?確かに、俺は、八方美人でヘラヘラしてるからそう感じたのかな。
少し考えて…丁寧に、
「恵をそう思ったことは一度もないし、すごく魅力的で、元気で、心が許せる人にはちゃんと甘えられて…」
と、言いかけたところで、
「ありがとう。ごめんね。変なこと聞いて。
やっぱり男性を完全に信じることが、まだ出来ないの…だけどね。
ゆーたさんは、なんか違って…」
と、言いかけたところで、
「大丈夫だよ!慌てたっていいことないし、ゆっくりでいいしって、【ゆっくり】ってなんやーって思うかもだけど、リハビリに使ったらいいし、甘えなさい」
そう言うと、少し下を向いて上目遣いに俺のことを見ていた。

「ありがとう」

その言葉で十分なのにね。

To be next story…

(あとがき)
彼女にやっと会えて、よかったーと思って期待していただいた方、「ありがとうございます!」
一つ一つ、彼女の心を解いていくには、と考えながら、構成していますが、なかなか真の気持ちなんてわかりません。
自分は「男」として想像しながら綴っているので。
でも、見ている女性の方が少しでも共感していただき、『ゆーた、それは違うだろー!』と思うこともあると思いますので、そういったことでも構いませんので、コメントしてくれたら嬉しいです!
一つの材料とさせていただきますので!
引き続きよろしくお願い致します。
また、【100人フォロワー】記念企画も考えておりますが、実施するかは…未定(笑)
あと、Twitter(@JonnnnnyU)の方もよろしければフォローしていただくとありがたいです!

お願いばかりで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします!

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