グローバル人材採用を成功させた美容外科クリニック様は本日が入社式

※2019年1月8日にFacebookに投稿した内容です!日記的な要素と、ノウハウ的な要素も含むのでnoteにも記事として投稿しておきます!

 「社長、3人目の内定者を出してください。」

「社長、正直、僕は今迷っております。本当に、これでいいのでしょうか。」

西東京からのアポイントの帰り道、そんな電話をしていたのは昨年2018年11月のことでした。

「訪日外国人の数は年々急増しています。来年2019年は東京オリンピックまで1年前となってしまいます。今、最も日本に来ている国の方は中国です。中国人の方々は、日本の高度な美容医療サービスを受けに来ています。今こそ、中国人の方をスタッフとして採用し、訪日中国人の方々の受け入れ体制を整えましょう。」

そんな風に提案をした2018年5月から月日は流れ、2名の中国人の方々が内定承諾をしてくれていました。

 2人とも社長の会社が大好きで、社長から内定が出るまで他の企業に浮気せず、ずっと待ってくれていた方々でした。

 「良い人を採用できたよ。ありがとう。」

 社長も心から満足がいっているように見受けられました。

しかし、僕の心は晴れないままでした。なぜなら、実はあと一人、内定を待ち続けている方がいたからです。

 選考を受け、最終面接を通過し、内定待ちとなったのは4名。その内1名は内定を出す前に他の企業へ。3名だけが残りました。

その内の2名に、社長は内定を出し、「これで今年度の新卒採用は終了」ということになっていました。

 「わかりました。それでは諸手続きを進めさせていただきます。」

僕も2人目の内定承諾が決まった際、そう言いました。

自分の思いを社長に伝える。

 しかし。

 僕はかつて、24歳の無職で、必死に就活をしていた頃の自分の姿を、なぜか自然に思い出してしまうのでした。

 企業からの内定の連絡を心待ちにしていたあの時の自分の気持ちが、どうしても思い返されてしまうのでした。

 「本当に、これでいいのか。何のために今の会社に入ったんだ。自分だからこそできることをしきったと、胸を張って言えるのか。」

 気がつけば、僕は社長に再び電話をしていました。

 「社長、実は、これはもうご相談です。僕は正直、どうすれば良いのか迷っております。社長のご意見をお聞かせください。

 社長にも以前お話したように、去年の今頃、僕は友人との起業も失敗し、無職でした。その後、就活をして今の会社に就職しましたが、人生に不安を抱えていたあの時の自分のことを、僕は思い出してしまうのです。

 御社にとって力になるのは、御社のことが大好きな人です。

 現在内定待ちをしている方は、ずっと社長の内定出しを待ってくれていました。それだけ、御社で働きたいと強く思っている方です。

 そのような方こそが、御社で働くことで、きっと活躍してくれるはずです。

これは僕の売り上げなどのために言っているのではありません。

今も内定を待っているあの方の今後の人生と、何よりも御社の今後の発展を考えた上でのことです。

 社長、今一度考えて直してみてくださいませ。

 本当に、これで良いのでしょうか。」

 普通なら、「すでに内定を出した2人もいらない」と言われてもおかしくありません。

怒られるかと思いました。でも、動いてしまったのです。

「わかった。考え直そう。」

それから数日後、「よし。いくか。」と電話でご回答いただき、3人目の内定出しとなりました。

 もちろん、内定承諾でした。

「パクちゃんが言うから3人も採っちゃったよ〜。」2018年の年末のご挨拶で、そうやってニコニコしながら社長は言ってくれました。

 「粋だねぇ。心が動かされたよ。」と言っていただけました。

 そんな3人の方々の入社式が、本日行われました。

 僕は、これからもこの仕事は一生忘れないのだろうと思います。

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