4.中空土偶(著保内野遺跡)
1975年8月、地元の主婦小板アエさんが旧南茅部町(現函館市)尾札部著保内野の畑でジャガイモの収穫中、クワの先がガチリと何かに当たった。取り上げて土を落としてみると、目と鼻が出てきたので腰を抜かすほど驚いたそうだ。あまりに人の形に似ているので、祟りがあってはいけないと思い、すぐに近くのお寺に相談に行った。その後、中学生だった娘さんが「お母さん、これ埴輪かも知れないよ」と言って教育委員会に届けてくれた。これが、後に国宝となる土偶発見の経過である。その娘さんのアドバイスがなかった