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異色のポジションチェンジを後押ししたのは文化の浸透「挑戦はポジティブである」

今回のインタビューでは、採用広報チームが、DTx事業部のビジネスプロデューサー、門間さんにお話をうかがいます。

制作プロデューサーというクリエイティブなポジションから、ビジネスそのものを動かす立場へとポジションチェンジし、自身の業務領域をぐっと変えた門間さん。専門性の高い人材が集まるジョリーグッドでも珍しいケースです。その意図、チャレンジに至った経緯を聞く中でジョリーグッドらしい成長の種を聞くことができました。


門間 さやか(もんま さやか)

大学卒業後、テレビ番組のリサーチ会社と通信制サポート校に勤務し、映像制作と中高生の支援に携わる。 教育業に専念し、個別指導塾の副教室長を務めるなどした後、映像制作会社に復帰。旅番組や密着ドキュメントの制作を手がけた。 2020年から外部プロデューサーとしてジョリーグッドのコンテンツ制作に携わり、2021年8月にジョイン。


いい人がいて、いいものを作っている。魅力と縁を感じて入社

ー門間さんは教育系と映像制作という、珍しいキャリアを歩まれているんですね。

テレビのリサーチ会社を入口に映像制作に携わるようになり、バラエティ班で番組作りをしていました。その後、学生時代に教員を目指していた経緯もあり、中高生支援のスクールに従事していました。そこから声掛けをいただいたことをキッカケに映像に戻って、と行き来していますね。

ー教育と映像、一見かなりかけ離れているように思えますね。

教育に興味を持ったキッカケは学生時代の部活動です。後輩から、わたしがかけた言葉に励まされたと言ってもらえたんです。背中を押してあげるような教育者が現場にいるといいな、と感じました。

と同時に、働いている時間ってめちゃめちゃ長いよなという実感もあって、何か面白いことがしたい!という気持ちを持っていたんです。自分もインプットと成長ができて……と考え、テレビに行きつきました。

半分成り行きですが、見つけたものを続けてきましたね。

ージョリーグッドに入社した経緯を教えてください。

最初は、委託先という立場でジョリーグッドの制作を手伝っていました。

映像を、面白いや楽しいではなく、人の役に立つ形で活用していることがすごく新鮮で印象深かったです。あとは、制作メンバーがみんないい人だというのをとても感じましたね。

ー人のよさは一緒に仕事をするとダイレクトに分かりますよね。そこから正社員としてジョインされたのですね。

委託先として発注いただく時点から「一緒に働きませんか」とお声はいただいていて。一度はお断りしていたのですが、お仕事をしていくうちに、この人たちと仲間になって一緒にものづくりをすることはとても魅力的だな、と感じて心に残っていたんです。

同時に、当時ジョリーグッドで制作していたコンテンツが、発達障害の方に向けたコミュニケーションのトレーニングVRだったんです。教育現場にいたときにこういうものがあったら良かったな、と感じていたんですよね。

最終的に、ジョリーグッドのひとたち、つくっているもの、この2点が決め手となり、再度お声をいただいたタイミングで決意しました。

ー見事にバックグラウンドを活かせる場でもありますね。

前職で担当してた番組から手が離れて、キャリアを考えたタイミングというのもありましたが、これまでの自分が活きそうな環境と感じ、はじめて制作に携わった時から「これはご縁なのかも」と感じていましたね。

この環境ならチャレンジできる!クリエイターからビジネスサイドへ

演出家、医師、制作プロデューサーでコンテンツ制作の打ち合わせをしている様子

入社後は、制作部の制作プロデューサーとして、医療関係者向けの教育VRと、患者さん向けのトレーニングVRの制作進行をしていました。撮影や編集の担当など、映像を制作する上で関わる人たちの交通整理をしていたというイメージですね。

ー前職の映像制作のお仕事とほぼ変わらない業務内容なのですね。

はい、大枠はほぼ変わらず前職の経験をそのまま活かして、映像を制作するセクションの進行管理を2年弱していました。その後、守備範囲を広げたいと思い、2023年6月からはDTx事業部のプロジェクトマネージャーとしてビジネス全体の設計にチャレンジしています。

プロジェクト全体の設計・管理はもちろん、制作したコンテンツを社会実装するために必要な調整をしたり、資材を企画提案したりだとか。関係者も制作メンバーだけではなく、病院の先生方、製薬会社など、ぐっと領域が広がり、事業そのものを動かしている感覚です。

ークリエイティブなパートから、事業そのものを見る立場になったのですね。クリエイターからビジネスサイド、このポジションチェンジは珍しいように感じます。

そうですね。ジョリーグッドはあらゆるバックグラウンドを持ったプロのメンバーが多く集まっている分、こういった横方向へのステップを踏む人は珍しいかもしれません。専門性を深めているタイプの方が多いので。

制作ディレクター・制作プロデューサーで医療現場の下見・打ち合わせをしている様子

ーあらゆる分野においてプロのメンバーが集まっているからこそ、ジョリーグッドは「異種格闘技」なんて表現をされたりしますよね。今回のポジションチェンジは、どんな経緯だったのでしょうか?

きっかけは入社1年が経った頃、当時のCOO北詰さんから、先々のキャリアプランについてどう考えているのか質問されたんです。

改めて考えた時に、制作プロデューサーとして現場に出続けるよりも、もう少し別の可能性を広げたいと感じたんですよね。DTx事業部にもとても興味がありました。「教育」という自分のバックボーンとも親和性が高い部署だと思っていたので。

入社以前から委託先として参画していたこともあり、多数のコンテンツ制作に携わった自負もあったので、違う武器を持ちたいと思ったというのもあります。そんなことを考えていた時に、中高生向け支援コンテンツの制作案件が持ち上がっていると耳にし、自分から手を挙げ、ポジションチェンジを志願しました。

ーご自身から希望されたのですね!

はい。制作部長の瀬野さんと、北詰さんに申し出て。
ジョリーグッドはチャレンジを応援するカルチャーが根付いているのはもう分かってたので、言うだけ言ってあとは皆さんの判断をお任せします、的に。笑

「チャレンジ精神はポジティブなものである」という空気感もありましたし、安心して伝えられる土壌がありましたね。もちろん、まったく務まらない怖れもあるとは思ったのですが、この環境なら頑張れそう、と感じていました。

ー申し出た時の反応はどのような感じでしたか?

北詰さんは元々キャリアプランについて会話している中で、暗に道筋を見せてくださっていたと思うんですよね。なので「心決めたのね」という雰囲気を感じました。瀬野さんは驚いてはいましたが、私の挑戦を真摯に受け取ってくれていたように思います。

ジョリーグッドの持つ資産すべてが成長の種

ーポジションが変わり、業務や環境などの変化はどのように感じられていますか?

たくさんの仲間に支えていただいているという点においては、特別、大変だと思うことはありません。とは言え、業務領域は広がっているので、視野だけでなく視座をグッと上げられるよう、ビジネスや業界のことを学びながらの毎日です。

これまでは決まった制作企画やコストの中で創意工夫していたところが、もっと発想を自由に、枠を取っ払って根幹から考えたり。考え方のクセを変える必要があります。

ただ、制作とビジネス、プロジェクトは違うものの、管理をして関係各所の調整という意味では、実務的な部分は、これまでの経験が多く活きていますね。コストとスケジュールとクオリティ、3つの柱をどんなバランスで動かすかを常に考える。これは今の立場でも変わりません。

ーポジションチェンジで得られていると感じていることはありますか?

より具体的にビジネスづくりや提案に関わっていく中で必要な観点や判断力、知見を獲得していけていると実感しています。

反面、業界自体の理解はもっと深める必要を感じています。
ニーズや課題感を拾い上げて、ソリューションを提案するのがジョリーグッドだと思うので、自分も体現できるよう勉強しなくてはいけないと思いますね。

ー医療の業界はかなり広大で歴史もあります。どのように学ばれていくのでしょうか。

ここがジョリーグッドの良い点で、社内に医師や心理士など医療の専門家が、同じ目線を持つ仲間としているんですよね。日々業務の中で話を聞くことができます。

加えて、ジョリーグッドは医療業界に正面からコミットしてきたので、外部の先生にも現場を見せていただくなどの相談がしやすいです。実際のユーザーの声を聞ける環境なのは学びが多いですね。

ーこのnoteでもたびたび出る、ジョリーグッドの成長環境の要因のひとつだと感じます。

様々なバックグラウンドを持ったプロフェッショナルがどんどん入ってくるので、わたしはジョリーグッドは『アベンジャーズ』みたいだな、と思っています。自分にはないものを持ってる人が身の回りにめちゃめちゃいる。

日々の業務の中はもちろん、オフィスで聞こえてくる会話の中にも成長の種が落ちています。経験知がポコポコ落ちていて、拾い上げると自分にない要素が入り育っていく。身を置いてちょっとアンテナを張ってるだけで変わっていけるんです。

会社のカルチャーとして自分自身をアップデートさせていこう!という考え・アクションが浸透しているのも大きいですね。成長に向かうことを阻害する要因がなく、ポジティブに取り組める環境です。

ージョリーグッドの人たちって、どんな人だと思いますか?

もう一言で、いい人ばっかりだと思ってます。
自分も含め後から入ってきた人たちも皆口を揃えて同じ感想ですね。曲者は、多いんですけど……。笑

ー個性派、アベンジャーズですもんね。笑

そうですね。笑
けどみんな個性的ではありますが、基本の部分がすごくいい人です。人が好きな人が多いんじゃないでしょうか。私の個人的な印象ですけど。

会社も自分も更なるチャレンジを続けていく

ー最後に、今後の目標やチャレンジしたいことを教えてください。

今、ジョリーグッドは変革が求められるフェーズにあります。

これまでは医療業界の現状とジョリーグッドのソリューションがばっちり合い、VRを中心に実績を重ねてきました。おそらく、医療業界の中で一定の信頼感を持っていただけていたのではと感じます。

そんなしっかり手をつないで歩んでいたところから、今度はジョリーグッドが旗振りとなって新しい「コト」を起こそうとしているんです。その一環である『ひらけ、医療。』というキャンペーンは、大きく業界に切り込み、引っ張っていこうとしている。新しく起こした、医療業界に対する働きかけです。

大きな変革の中ではつきものであるトライアンドエラーをメンバーひとりひとりがいかに楽しみながら挑めるかで未来は変わるし、変えられると思っています。

ー全社で取り組んでいるキャンペーン、こちらの記事でも意義を解説していますね。

個人的には、元々携わっていたこともあり、教育関連に関心を持っています。サポートが必要だったり、問題を抱えている中高生など、そういった子たちに対して、前に進める手助けになるものを作っていきたいです。これはずっと自分の中にあることです。

ビジネスプロデューサーとして、それを自分から提案・制作して世に送り出していく。次の大きなチャレンジですね。そういう場やチャンスを自分で作っていきたいなと思います。

(取材・文 橋尾 日登美)