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医療の教育格差を解決するVR活用 土台になる「思考とチャレンジの文化」とは

今回のインタビューでは、採用広報チームが、営業開発部ビジネスプロデューサーの坂田さんにお話をうかがいます。

大手医療機器メーカーにて営業職を経験後、ジョリーグッドの叶える未来に共感しジョインした坂田さん。医療現場を長く見てきたからこその肌で感じたリアルな課題、入社後の業務の広がり、思考やチャレンジなど自身に起きたマインドのポジティブな変化を語ります。


坂田 敬介(さかた けいすけ)
  
横浜市立大学卒業後、医療機器メーカーのテルモ株式会社に入社。都内および長野県全域の医療機関向けに心臓カテーテル治療製品の営業に従事。2022年にジョリーグッドへジョイン。入社後は、営業戦略部で主に看護領域、在宅医療領域を担当。現在は、営業開発部にて医療メーカー向けにVRソリューションのプロデュースを兼任。


8年見た現場と医師、芽生えた医療教育の課題

——坂田さんは元々、医療機器メーカーのご出身なのですね。

学生時代に就職活動をしている時に、縁の下の力持ち的に社会貢献ができる業界を見ていて、医療の世界に興味を持ちました。そこで新卒入社したのが医療メーカーです。

主にカテーテルなどの循環器内科領域の担当をし、大学病院や地域の総合病院をメインに8年ほど営業をしていました。

——長く、医療の現場に関わりのある仕事をしてたのですね。

そうですね、医師の方と直にやり取りをする立場にありましたね。

初期配属は東京だったのですが、3年目に長野県に異動となり、様々な環境で医療と向き合う医療従事者の声を聞いてきました。そこで感じた課題感がジョリーグッドへの入社のきっかけにもなっています。

——どんな内容でしょうか?

ネット社会とは言え都心と地方ではどうしても情報量や機会に差が出てきてしまい、医療従事者の学習環境に格差が生じていると感じました。

当時担当していた病院の先生から聞いたお話では、医療従事者のスキルアップは、実際の患者さんや症例に向き合って為される部分が大きいとのことです。実際の症状や手術の体験・見学等がその代表例ですね。一方で、多くの症例は都心や大病院に集まり、学びのチャンスが相対的に少ないとおっしゃっていました。それは、若い世代はもちろん、ベテランも例外ではありません。。。

——それは、医療の未来に大きく影響しそうな状況ですね。

はい、今後医療の担い手が不足していく中、教育機会の均等化は必須です。地理的要因や病院規模に関わらず。地方の医療現場を体感して医療従事者のお話を聞く中で課題意識が芽生えました。

そんな中、転職サイトでジョリーグッドの存在を知りました。VR教育であれば、場所や時間を選ばずに医療従事者がリアリティをもって学ぶことができます。自分の感じていた課題のど真ん中を、最先端の技術で解決できるサービスだと感じたんです。

縛られない課題解決と、VRが持つ広大な可能性

——現在の業務内容とミッションを教えてください。

現在は営業戦略部と営業開発部を兼任した、ビジネスプロデューサーのポジションです。営業戦略部では病院向け、営業開発部は企業向けに営業し、それぞれの課題に合ったVRソリューションを企画提案しています。主軸は開発部でして、医療メーカーに対してVR活用の企画と提案をしていますね。

潮流や課題を直にヒアリングできる立場にあるので、収集した情報は制作・開発サイドへ共有しつなぐ役割もありますし、VR活用の啓蒙やプロモーションなど、基礎的な認知拡大にも取り組んでいます。

——これまでメーカーで営業をしていた経験が活きそうなポジションですね。

そうですね。スキル面よりも、クライアントが置かれている状況や気持ちの理解度が上がるという面で活きていると思います。

——ミッションが販売メインから課題解決になっているのは、前職から業務内容が大きく変わったと言えますよね。

その通りで、ここが一番仕事の面白さを感じているところですね。

クライアントの課題を十分にヒアリングして、それらを因数分解し、周囲の情報までトータルで収集して解決に導きます。購入・納品・おしまい!ではない、社内外を巻き込んでのプロジェクトマネジメントにはやりがいがあります。営業という枠を超えた一気通貫でのソリューション提案です。まだまだ自分自身に課題を感じる部分もありますが。

あと、入社して驚いたのですが、時にはプレスリリースの作成にも携わってVR活用のプロモーションも行うので、広報的立場までも兼務します。仕事が多岐にわたって、多いとも言えるのですが(笑)任せられる仕事の幅が広いので自由度があるとも言えますね。クライアントのニーズにさえ沿っていればアイデアを反映させやすいので、とても楽しいです。

VRはまだまだ可能性を秘めています。活用の幅を開拓していくことが個人としても会社としても求められています。いま我々の手元にはVRというものすごく強い武器がある。これをクライアントに向けてどう料理していくか、これが今後の発展のカギになると思っています。

「考え発想し解決へ」いつもしていることをコンテストで

——枠にとらわれない思考や自由な発想、またその実現力を鍛えることが、会社や医療の未来を拓く状況ですね。

そうですね。まさに、先日全社で行ったビジネスコンテスト「JG Biz Grandprix」(※)は、社員みんなで企画に向き合う機会でした。

※JG Biz Grandprix
2023年10月に開催された新規ビジネスコンテスト。
全社員がグループに分かれて、ビジネスアイデアをプレゼンテーションし、全社での議論を踏まえて、グランプリを決定するもの。役員を含む全社員が審査者で、よいアイディアがあれば新規事業化がなされる。グループへ参加とは別に、誰でも有志での個人参加が可能。

——メンバー全員チームに属しての参加のところ、坂田さんは個人枠でも挑戦をされていましたね。

私はビジネスプロデューサーなので、課題に対してソリューションを企画し提案することはいつもの業務で行っていることです。ビジネスをプロデュースする立場として、個人でも出場することに決めました。

企画を考えること自体が好きなので、苦にもならないな、と。

——とは言え、通常業務+チーム参加+個人参加、ですよね。日々多忙な中ではなかなかできないことだと思いました。

好きなことであれば、忙しさは厭わないですね(笑)。
たとえばこれが「映像制作コンテスト」だったら、きっと制作メンバーが出場していたと思うんです。あとはジョリーグッドは新しいことに挑戦するのにハードルの無い文化というか、挑むことが当たり前なんですよね。
周囲の反応もそんな感じでした。「出るんだね〜、頑張ってね!」と。

——「すごい!」とかではない、普通のテンションですね。笑

ただ、実際開催までの準備はもちろん紆余曲折、苦労もありました。開催直前にあった役員へのアイデア壁打ちでは、あたためていた企画案の反応がふるわず、ゼロから考えなおしたり。

ですが、社会課題を見つけ出して解決策を考えて、さらに当日の発表をイメージしてストーリーを描き、発表資料に落とし込むのは何度やっても面白いものです

当日は、プレゼンの掴みは好調だったものの、核となるビジネス部分に鋭い突っ込みをいただくなど改善点の残る結果となりましたが、コンテストで得たことは多かったです。自分の思考方法について改めて向き合う機会になりました。

チャレンジが特別なことではない環境

——他の方の発表を見るのも学びになりますよね。

はい。純粋に楽しかったのはもちろん、ジョリーグッドの文化や気風を再認識しましたね。

改めて感じたのは、新しいことがしたい、テクノロジーを活かしたいという想いをもつ人が本当に多いです。そしてこれは日頃ソリューションについて考えているビジネスサイドのメンバーだけでなく、バックオフィスや制作サイドのメンバーも同じです。

そして実際チャレンジできる土壌があるのがジョリーグッドです。

——土壌とはどんなことでしょうか?

まず、チャレンジすることが極めて当たり前になっているこの空気感ですね。うまく言葉で言えないのですが……。新しく挑戦することがネガティブに捉えられないのはもちろん、メンバーみんなが日々、自然と何かにチャレンジしてますから。

今ではこの文化に馴染んで、当たり前になってはいますが、2年前の入社時には驚きました。メンバーが会社を代表して個人で社外のピッチコンテストに出たり、SNSでの発信活動に精力的だったりと、みんなが能動的にアウトプットをしていました。この一人ひとりが集まってジョリーグッドになり、挑戦の土壌が出来上がっていると感じます。

JG Biz Grandprixのようなイベントが盛り上がるのも、その風土ならではですよね。同時にイベント等を通して、より育まれているとも思います。

視点や習慣を得てこれまでの自分に肉付けされた2年間

——それがジョリーグッドの成長環境の要因のひとつでもあると思います。坂田さんから見て、他に成長環境と呼ばれる要因はどんなことにあると感じられるでしょうか?

前述もしましたが、仕事の幅が広いことが挙げられると思います。
もし私がいわゆる「営業」の職務だけに終始していたら、この2年間での成長幅は大きく変わっていたと感じます。企画、プロジェクトマネジメント、プロモーションなどあらゆる役割が少しずつプラスされ、業務内容が増えるというよりも、色々な視点が加わって「営業」という仕事が肉付けされていくイメージなんです。

ひとつのポジションにいながら守備範囲を広げていけるのは、今のジョリーグッドならではの環境だと思います。

メンバーとの関わりも大きいですね。
私が個人でJG Biz Grandprixに参加したのも、思考することが苦ではないというか、自然なことだったことは先ほどお話ししました。これは前からそうだったわけではなく、入社してから起きた変化です。

——マインドの変化が、メンバー起因で起きたのでしょうか。

入社当時の上長と一緒に仕事をした時に、考える面白さを教えてもらったんですよね。思考方法のトレーニングを受け、思考から気づきを得る習慣がつきました。ささいなことでも「なぜ?」を突き詰めていき、思考を深める癖がつき、今の仕事につながっています。

——イズムを継承したのですね。こういうことを人に伝えられる人が身近にいるのは、かなり貴重ですよね。

はい、他にも色々な角度から教わることができました。「イノベーションに必要なのは直感と信念、成功を近づけるための集中と拡散」この言葉が印象に残っていますね。

——最後に、今後坂田さんが考えられているチャレンジはどんなものでしょうか?

抽象的ですが、アップデートを続けていきたい、というのがまずあります。

個人的には中小企業診断士の資格取得を目指して奮闘中です。また、ジョリーグッドは現在、米国をはじめ海外展開を加速させている最中なので、自分自身も国内から海外へ目を向けて、さらなるVRの可能性を求めてチャレンジしていきたいと考えています。ヘルスケア領域におけるVRの先駆者という立ち位置に甘んじることなく色々な挑戦を続けたいですね。

——ますます守備範囲を広げていくわけですね。応援しています。

(取材・文 橋尾 日登美)


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