精神の強さ 運命論に対して

 運命論者はある程度、人生を受け入れることが出来る。また死さえも。運命、という概念はあまりにも漠然としていて、強すぎて、わたしたちの思考に突き刺さる。
 また、運命というのは、あちこちにあり、その先で、運命、というものを与えられて、人間は自然と受け入れてしまうのである。これが人間のもろさであり、自由であることを忘れている。
 わたしたちは、生を肯定する時、さっき言ったようにある程度諦めがあるのだろう。ところで、絶望を味わった人間は、一輪の花を見つめるだけで、それまでの人生を宜える。これが、精神の強さであろう。


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