スペード 詩
あらゆる想念が試されたあとで
神が国をおこした
そこにすまう 一人の詩人
彼は神の技術を見つめていた
わたしたち人間が何者に支配されているのか
また 支配はされているのか
解放はないのか
幻想から 覚者へ
そして 詩人は事実を記している
スペードのエースを切り出したところで
大概は 疲れてしまうのだ
弱い数字に 何故か 惹かれる
なんでだろうな
わたしは ある霊能者を見た
彼は 確かに 何かを見ていた
悪魔を 追っ払う
そのあと 霊能者は 死んだ
想念から 事物へ そして欲望へ
また 欲望へ 終わりなき欲望へ
そうして 人は生きている
絶え間ない連続体から
非連続への憧れ
もう 終わりにしたい
そう 終わりにしよう
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