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せっかちな青木さんから幸せをもらう

息子とホテル宿泊して、朝食ビュッフェに行きました。
料理を取ろうと並んでいると、息子と私の間に背の低い60代の女性が入ってきまして。その女性が前の息子を急かすんですね。息子はのんびりタイプなので、それを私は見てたんですね。ご飯のところで息子が、炊飯器をあけたまま、しゃもじを手渡しで、その女性に渡したんですね。そしたら、その女性が、息子に「ごめんねー、せっかちで」って言って、それから後ろにいる私を見たんですね。

私 「せっかちの人は働き者ですよね」
女性「そうなの?私、青木って言うんだけど、旦那を若い時に亡くしてね、早いうちから1人でなんでもやってきて。みんなが、青木さんは働き者だっていうのよねー。やっぱりそうなのかしら?ありがとう」

スーッとどこかに移動しちゃったんです、青木さん。で、会場を見回してみたら、青木さんがお友達と来ていたようで、楽しそうに話しながら、箸はしっかり動いてました。その様子は、せっかちそのものでしたね。

私は、こんな感じでよく知らない人と会話するんですね。私なりの気遣いではあるんですよ。だいたい、自分より年上のおじいちゃん、おばあちゃんが多いんですけど、何かできなかったり、間違っちゃったりして、独り言のような、話しかけているような事に遭遇するので、そこに反応しちゃうんですね。そんな些細なことから、その人なりが見えてくると知らない人に対してもあたたかい感情が自分の中に勝手にでてくるんですね。
青木さんのせっかちは、1人でなんでもしないといけなかったからだって言ってたなとか、働き者って言われて嬉しそうだったなとか、お友達と楽しく食事していて楽しそうでよかったなとか。
私は青木さんとの何気ない会話から元気とか幸せみたいなものを貰った気がします。

よろしくお願いします。