見出し画像

夢見るように育てたい


どんな子どもになってほしいか。
どんな人生を送って欲しいのか。
どんなふうに育てたいのか
色々思うところはあるけれど
まず子どもは
母の思い通りには育たないというのが
大前提だと理解した上で
私はまだ幼い息子に
夢のような世界で生きていってほしい。
そう願っていた頃に出会ったのがこちらの一冊。

夢のある子に育ってほしい。夢を持って欲しい。親がこういう希望を持った時、夢ってすごく曖昧で具体的に、何をどうしてどうなって欲しいのか。言葉にするのは簡単だけど、どうやったら夢が持てるのか。考えても答えが出ない。

こうしたらこうなりますよ、という正解がわからないのが子育て。

ならば、夢のような世界で生きていたら
自然にその夢のようなものが体感として
感情のどこかに残るのではないだろうか?


何の根拠もなく
絵本の世界を体験してみよう
と思い
あめのひのピクニック 
をやってみたという
遠い昔の思い出。

現実的とか非現実的とか
風邪をひくとかひかないとか
考えても仕方ないから 
とりあえず行ってみようということで。

絵本のようなテントは作れないから
東屋のある公園を選んで
梅雨時期で肌寒い中
わざわざ出かけて行ってピクニックを楽しむ。

楽しかったかどうかは自信がないけれど
雨だから。
と諦めなくても雨でも楽しい
と思う気持ちを持つことはできるよ
と教えたかった。
ただそれだけ。

急に雨の中お出かけした
のではなく
この絵本は最初
息子が図書館で借りてきて読んでいたのを
素敵なお話だなぁと思ったので購入し
毎晩毎晩、読み聞かせをして
さりげなくインプットして
下準備をしっかりとしてから決行。

息子は長靴と傘が大好きだったので
『今日は雨の日のピクニックに行きます』と
雨の日に伝えたら大喜び。

リュックにおもちゃを詰め
クマのぬいぐるみ(お気に入り)を入れ
レインコートを着て
わざわざ水たまりの中に入りながらお出かけ

なんとなく湿った東屋で
おやつを食べたり雨に濡れてみたりして
遊んでいた。風邪をひくと良くないからと
玄関にバスタオルを用意して
『お家へ帰ったら暖かいホットミルクを飲んですぐにお風呂へ入ろうね』
とあれこれ考えて実際にやってみた。

最後は冷えた体にホットミルクが染み渡る
あー幸せ。楽しかった!という
息子との雨の日のピクニックの思い出。

最近息子に、
夜の勉強の合間にホットミルクを作って出したら
『前から思ってたんだけど、ホットミルクとか温かいココアとか、ありがたいんだけど 実はホットミルクは苦手で冷たい牛乳の方が好きなんだよね。』

と言われ
10年以上経ってホットミルクは苦手と知る
という現実。

母はホットミルクを作るたび雨の日のピクニックを思い出し…
ま。子育てなんてこんなもん。

どんなことでも、やってみないとわからない。

こういった体験が
後の人生に大きな影響を与えることがある
ってことが
子どもが大きくなってからわかったこと。

この当時 私も息子も
ごく当たり前の毎日の中の
一部 ちょっと特別な思い出
と 捉えていた。

あの日 こうだったね
あんなことあったね

ただそれだけだったんだけど

彼の探究心とかワクワクする心とか
様々な方向から物事を捉える力

こういった好奇心の種として
いつのまにか
スクスクと
育っていたようで

最近 どうしてこれをしようと思ったの?
とか
どうやって思いついたの?
って
質問される機会があって

え?普通に。
どうしてと言われても

って思ったらしく

友達と話している中で
自分の幼少期の日常が
どうもちょっと普通だと思ってたけど
そうではなかったのかもしれない
って思った 

って話していました。

普通のおかあさんは
雨の日にピクニックは行かないものらしい

わーい
雨だ雨だ!レッツゴー!
とは思わず
雨だから家だね
って。

特別な思い出というのは
特別に何か手をかけたり
特別な何かを用意したり

そんなことが特別なのではなくて

当たり前の日常の中に
けっこうコロンと転がっていて

それを拾うか
拾わないか

たぶん

そのくらいの違いだと思う。

子どもの体験格差が取り上げられる時
特別な体験をしようにも
お金がないからできない

経済的な格差が体験格差をうみだしている
と報じられることが多いように思うけれど

そうかな?

図書館で本を借りて
それを読んで
真似するだけで

とても素晴らしい
雨の日のピクニックが
できます。

お弁当は作ったけど
おにぎりでも
なんでも
家にあるものを
持っていくだけでも

非日常は味わえます。

お金より先に
できることをやってみたら

案外 難しいことじゃないのね

って気がつける気がします。

こういった体験が
子どもの好奇心を刺激するものなのね。


こちらのお話もお家で再現しやすいです。

からすのパンやさんごっこ
お家で小さいサイズの色々なパンを
子供と一緒に焼きました。

完成してカゴに入れてパンやさんのように
並べたら
急に息子のテンションがマックスになり

家の外へ出て
「いらっしゃいませ〜 
からすのパンやさんです〜」
と大きな声でお客さんを集め始めたので

あわてて祖父母に電話して
パンやさんにきてもらいました。

お金がなかった!
と言って
紙でお金を作り
来店(?)した祖母に

はいこれお金ね

とお金を配り

自分で用意したお釣りも出して
思いがけず算数の勉強になったな

と思ったのを覚えています。

こちらは我が家では作らなかったんだけど
作ったお友達がお家に持ってきてくれた
ぐりとぐらのカステラ

お友達のママさんは
「たまご」にこだわった
っていってました。
いい色のカステラにしたくて。

へぇー と思ってこだわりのカステラを
美味しくいただいたのは
もうずいぶん前のことなのに
記憶としては鮮明かも。

絵本には
日常が夢いっぱいに描かれていて
普通の日を特別にできる
魔法があるよね。

体験はしようと思えば
いつでもできる。

したい人がしたらいい。

しない自由ももちろんあります。
どっちにしろ 
やってみたらどんな感じか よくわかります。
やってみないと やっぱりわからないからね。

いろいろ経験したり体験した先に
どんな進路を選択するのか
今ならここまで調べて子どもに合う学校を
いくつかチョイスしたのになー
こんなことしたらよかった〜

大きくなったらなったで
また別のお悩みが出てきますが
夢を見ることができる子の
その先の未来を広げる方法も
無限ですね。

おかあさん活動 
まだまだこれからも続きます。

いつもだって同じ
やってみないとわかりません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?