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親友の「N」

高校に入って同じクラスになった「
そう、お互いに呼び捨てです。
話をすると、お互い『ビートルズ』が好きで、
『ポール・マッカートニー』推し❗️
中学までは、『ビートルズ』が好きと言えず、
何せその頃は「ベイシティローラーズ」が人気で第二のビートルズと騒がれて、『ビートルズ』はもう古い!と、好きなんて決して言えませんでした。(中学では、いじめにもあっていましたしね。)

それを解放してくれたのが「
高校になったら「ピンクレディ」が流行っていて、私も周りに合わせて「ピンクレディ」の踊りまで覚えていました。
(この前、まだ「ピンクレディ」の踊りを覚えているのにビックリしました。娘に踊って見せました💦)

そこに、『ビートルズ』が好き❗️
と素直に言っている彼女がいたのです。
コソッと聴いていた私は、良いんだ!好きで!
と気持ちがスッキリしました。

すると周りからポツポツとビートルズファンが、、、
特に男の子に多かったのです。
彼女の事はよくnoteでも出て来ますが、マンガが大好きで、中学生の頃から本格的なマンガを描いていました。
美人で、明るく、誰からも好かれていた子です。
私も絵を描くのが好きで、だんだん仲良くなり、マンガも少しずつ描くようになりました。
美術部に、またマン研(漫画研究会)にも入りました。

彼女の家は、英語と数学の塾で、彼女の家に交換留学生も度々いる事があり、「英語」は得意でした。
そこで、私も「英語」を上手くなりたいと、『ビートルズ』で「英語」の勉強を始めたのです。
彼女が解放してくれたので、周りにも『ビートルズ』ファンをアピールして、レコードを安く譲ってもらったり、誕生プレゼントにLPレコードをもらったりもしました。
お昼ご飯を節約して、レコードを買ってもいましたから、おかげで、高校卒業の頃はレコードがほぼ揃っていました。

その頃、『ポール・マッカートニー』の新シングルで、「Goodnight Tonight 」という曲が発売され、購入しました。
ところが、B面の「Daytime Nighttime Suffering」という曲の歌詞が付いていませんでした。
二人で何度も聴いて、歌詞カードを作った事は良い思い出です。


彼女は、高校3年の時、漫画家デビューを果たします。
単発でマンガを描いていました。
彼女のマンガは、「純愛青春マンガ」で、高校時代の事がよく出て来ます。
高校時代がとても好きだったと言っていました。
私も彼女のマンガが大好きです。

彼女は、大学は東京の大学に進みましたが、マンガも続けて描いていました。
私が東京に行った際は、叔父さんの家に寝泊まりするのですが、彼女の家にも必ず寄って、マンガのアシスタントをしていました。

親友というのは多分、遠く離れて、そう度々連絡しなくても、
「久しぶり」で、何となくお互いの事がわかっているものだと思います。
高校2年からクラスが離れ、その頃から流行っていた手紙交換をしていて、大学になっても文通をしていました。電話になっても同じです。
彼女は東京で、結婚して、子供を産んで連絡もあまりしていなかったけど、たまに電話をするとよくお互いがわかっているのです。

漫画家も随分していましたが、20年ほど前に
『くも膜下』を2回もしてしまい、ペンを持つ事ができなくなりました。
離婚もして、実家に帰って来ました。
半身軽い麻痺が残り、軽い記憶障害も残りました。
辛い事が沢山あったと思うのですが、
でも、すごく明るい性格は昔のまま、そう度々会うことも、連絡することも無いのですが、たまの連絡も変わらず、応えてくれます。
また、私にわがままも言ってきます。
それが少し嬉しいのです。
彼女の明るさに、今も尚、救われます。
これこそ『親友』と思っています。

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