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交換留学生の女の子

高校1年生の2学期、親友の家に交換留学生が来る事になりました。
それも、同級生という事で、私たちのクラスに入る事になりました。

友達の家は、お父さんが、英語、数学の塾をしていて、留学生を積極的に招いている家でした。
ですから、友達も割合英語が得意で、リスニングバッチリで、スピーキングもまあまあできていました。
私たちは、大の「ビートルズ」ファンで、ポール・マッカートニー推しで、話もよく合い、今だに、連絡し合う仲です。

クラスに留学生が来る事を知ると、クラスメイト達は大喜び❗️
ネイティブな英語をすぐ側で聞くことができるからです。
英語が上手くなるぞーとワクワクでした。
私たちが住んでいる都市は、田舎の地方都市で
外国の人となると、モルモン教の自転車に乗ったお兄さん達くらいしかいませんでした。

彼女の名前は「リサ」と言って、小柄な可愛い子で、アメリカからやって来ました。
あんなに、外国人がクラスに来ると喜んでいたクラスメイト達は、緊張で、遠巻き状態!
私は親友が家から連れて来ているので、何となく話す機会もありました。
と言っても、話が良くできるわけもなく、何か話題を考えて、彼女でもわかるものをと、「セサミストリート」の話をしました。
彼女も、子供の頃見ていたとかで、盛り上がった記憶があります。

セサミストリート


日本での高校生活は、日本語が全然できない彼女には、わからない授業だらけです。

英語と、体育、芸術の授業以外は、ほぼ図書館。
英語の授業は、教科書を読んでもらい、ネイティブ英語を聞かせてもらいました。

で、彼女が来てすぐの頃、担任の先生から皆んなに忠告がありました。

「彼女は、日本に日本語を勉強しに来ています。ですから、皆さんは極力、英語を使わず
日本語の勉強に協力してあげましょう。」
でした。

そうですよね。

彼女は日本語を沢山知りたい筈です。その為に日本にまで来ているのですから。
なるだけ日本語を喋るようにしました。
三ヶ月程で、随分日本語が上手になったリサに比べ、前と変わらず、英語の苦手な生徒達が取り残されました。
2年生になると、クラスも別れて、前の様に英語の授業は、カセットでのナレーション英語に戻りました。
モチベーションもダダ下がり⤵️でした。
それでも私としては、異国文化を持って来たリサは可愛い同級生でした。

結果、留学生という外国の友達が、教室内に居た!ということだけだったような、、、
2年の1学期が終わると、
「将来は日本とアメリカの架け橋になりたいです。」と、日本語もバッチリで帰って行きました。
その後、どうなったのでしょう⁉︎
親友に聞いてみたけど、彼女もわかりませんでした。
夢叶っていたら良いですね。

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