見出し画像

高校1年生から塾に通う理由

大学受験失敗あるあるなんですが、

中学3年生の時に、行きたい高校に合格するために、中3になって、かなりの高い費用をかけて塾に通わせる。
合格はしたものの、高校受験にお金をかけすぎて、高校生になって大学受験にかける費用がなく、『高校1年生、高校2年生はとりあえず予備校や塾に通うのは様子を見る』という選択をする人が多数派を占めると思います。

結論、逆なんです。


高校受験の競争倍率(2024年東海地域)

旭丘高校  1.67倍(第1志願倍率)
明和高校  1.74倍(第1志願倍率)
岡崎高校  1.50倍(第1志願倍率)
一宮高校  1.66倍(第1志願倍率)

四日市高校 1.14倍(後期選抜)
津高校   1.18倍(後期選抜)
桑名高校  1.25倍(後期選抜)

岐阜高校  1.14倍
大垣北高校 1.08倍
岐阜北高校 1.09倍

偏差値70以上、もしくはそれに近い超進学高校の倍率において、特に愛知県の倍率でさえ、2倍を超えることはない。
三重県や岐阜県に関しては、ほぼ1倍という倍率。


大学受験の志願倍率(主な国公立大学の前期+後期など)

横浜国立大学  6.4倍
千葉大学    5.2倍
名古屋工業大学 5.1倍
名古屋市立大学 5.1倍
静岡大学    4.2倍
岐阜大学    4.2倍
三重大学    5.0倍
滋賀大学    6.3倍
大阪公立大学  5.9倍

東京大学  3.2倍
京都大学  3.1倍
北海道大学 3.9倍
名古屋大学 2.6倍
大阪大学  2.4倍
神戸大学  4.4倍
九州大学  3.4倍
※前期試験だけの志願倍率でも3倍以上はあります。

さらに高校受験との決定的な違いは、
共通テスト+各大学個別試験で判定されます。

共通テストの点数がボーダーに届かなければ、挑戦権を得られず、足切りもしくは自ら志望校を下げるか、私立大学に絞る。
各有名大学または地方の国公立大学でさえも、共通テストを受験する前の志願者数は実質の志願倍率よりもっと多いということだ。


私立大学の志願倍率

『大学入試の定員管理厳格化』が現代の受験生を悩ませています。
大学入試の定員管理厳格化とは簡単に言うと、

入学定員よりも入学者を多く入れたら、国からの補助金は出ません
という制度。

緩和されてきたとはいえ、10年前と比較すれば、私立大学とはいえ、知名度のある大学では合格することは困難である。


子どもの人口は減っても大学受験者数はほぼ横ばい

少子化で子どもの人口は減っているが、大学志願率が上昇しています。
過去30年を見ると、減ったり増えたりしてはいるものの、1993年の志願者数とほぼ変わりません。


結論

高校受験の倍率 1.5倍 15名中 10名合格
大学受験の倍率 5.0倍 15名中 3名 合格

さらに大学受験は強豪校同士の戦いのようなもの。

高校受験率は95%と高いが、その中には勉強が嫌いな生徒も入っている。

次のフェーズ、大学受験において、その希望者は半分にまで減る。
勉強することが比較的好きな層の中で戦いを行うわけで、しかも戦いの場は全国。国公立大学の定員はわずか約10万人。


これまでのデータから、
出題範囲が圧倒的に広い大学受験において、高校3年生から準備しようというのはあまりにも愚策というか、大学受験の厳しさをわかっていない。

高校1~2年生:高校3年間で学ぶ基礎内容予習➡定着までさせる
高校3年生:4月から過去問を中心として受験対策

上記の戦略を取れない受験生は大半が勝てるわけがないと思ってしまう。
高校3年次に基礎をやるのは明らかに遅い。

そのため、高校1年生の段階で目標を設定し、高校3年間の逆算スケジュールを立てることが最も重要なんです。


3年間準備した人と1年間準備した人では力の差は明らかです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?