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[自己紹介] それは、誰にも似ていない

(長い話になります)

おそらく 私は アロマンティックアセクシャルなんだろうと思っている。

だけど 正直 まだよく分からないところもあって…
少しだけ 整理しながら今の気持ちを書き出していこうと思う。
これはあくまで 私自身の記憶の記録と心の整理の備忘録。
この先どうなるかは まだわからない。
(2024/02/11 時点)

☆。.:*・゜

大前提として 私は 他者に性的欲求を抱かない。
恋愛感情…は それらしき感情はあったのだけど それをあるものとカウントして良いものか?と少しの疑問が残るものがあるかな。

いつ気づいたかというと、それもまた曖昧で…
10代後半~20代は ずっと 自分が何者か【型】にはめようとしていたと 今思い返すと そう思う。

恋愛に 憧れはあった(と思う)
両親は仲が良い。
私は弟がいるのだが、姉弟仲も良い。
両親からは ありがたくも愛情を沢山与えられて育てられたと思う。
手をあげられたことは一度もない。
そんな感じなので 所謂 家族愛は理解出来る。
両親も弟のことも大切だし家族として好きだ。
さらに先に断っておくが 何らかの性的被害を受けたことはない。
自分が覚えていないだけで 何かトラウマがあったかな?と考えたけれど 考えうる限りなさそう。

ただ、なぜか 昔から性的なことにだけ嫌悪感が強いのだ。


【何者か】が分からなかった小中高時代

学生の頃 同級生の女子は ませていたので
「○○君のことが好きー」とか
「えぬちゃんは 誰が好き?」という会話があった。
当時は 少女漫画の回し読みも友達同士でしていて、恋 という、そういううっすらと知識だけはあった。
ただ、自分にはその感覚が分からず…
「まだ(?)いないよ」と答えるしかなかった。
読書が好きな子供だったので 本や 漫画は沢山読んだから耳年増な感じ(笑) 
知識はある。ただ、自分事ではないからわからない、という感覚。

いつか そういう人が現れるのかと 子供だった私は思っていた。
【まだ】その時期じゃないんだろうと。

初恋と呼んでいいのかわからないけれど
「素敵だな」という気持ちを 他人に抱いたことはある。
しかし 特にその人とどうなりたい、とかなかったし、気持ちを伝えるなんて更々なく
その気持ちは 誰にも知られたくなくて 心の宝箱の中にしまったままだった。
中学生になり 高校は別の進路で疎遠になり…
いつの間にか その気持ちも シャボン玉みたいに 消えてしまった。 
(つい2日前に その人が夢に出てきたので 何となく思い起こしてみた)

今思うと、疑似恋愛的感情なのかもしれないし 憧れだったのかもしれない。
だけど あの気持ちは 汚されたくないかな。
それだけ キレイだった。
いっそ 幻でもいい。

中高校時代は  友達は普通に?順調に?片思いしてるとか彼氏がいたり…とかあって、
私はというとそんな友達の全く恋話についていけず 適当に濁してた。
特に 下ネタ系は 本当に無理で 逃げてたな…。

普通って何?
恋愛しなきゃダメなのか?
ドラマも 映画も 流行りの歌も ラブソングじゃなきゃダメなの?

私の好きな曲は 今も昔も ラブソングではないんだ。
好きなドラマや映画も 恋愛系ではないんだ。

そんな性格だったのに 何の間違いか気の迷いを起こさせたのか?
同じ歳の男性に交際を申し込まれた。
( 言い方硬さよ… 笑) 
 悩みに悩んで…私もまた、何の気の迷いか
最終的にOKした。
それが 18歳の時。
(あの時の彼氏、ごめんなさい)

付き合うっていったって 漫画みたいな感じに振舞ってたらいいんでしょう?…と 
今思うと、必死に恋する18歳を演じてた気がする。
人並に【彼氏】を作って恋愛するべき と思っていたのかもしれない。
(本当にごめんなさい、あの時の少年…)

でも、すぐダメになった。
ダメになるのは薄々わかっていた。
性的関係になるのが 本当に恐怖だし苦痛だし 嫌悪感が半端なくて…

世間一般の健全な(?)18歳の男子は 我慢出来なかったのか 他に好きな人か性的欲求を満たしてくれる女性を 見つけたようで サヨウナラ。

お別れすることになって、ほんの少しの寂しさと…
正直、心の底でホッとしてる自分もいた。

自業自得とはいえ、そんな経歴があったから 10代後半から20代前半は 
「男…怖い」 (主語が大きくてすみません)
「SEX怖い、気持ち悪い…、無理」
という感じで ただの嫌悪感が軽いトラウマになった。


SNSが発展してきて出会ったこと

そこで 革命が起きた。
歳がバレそうだけど 仕方ない(笑)  
mixiとの出会いである。
正確に言うと 私は携帯を持ったのがかなり遅かったので 周りの友達よりかなり遅れてmixiというSNSを知ったのだけど…
そこで 知らない世界に触れた。
LGBTQ界隈である。

男性に対して 恋愛感情を抱けなかったからなのか 、
「アレ?もしかして私、男の人がダメであって女の人なら大丈夫なのでは?」
と思った。
今思うと、単純な思考…と思うけども。
ずっと 自分をどこかのカテゴリ一に当てはめたかった。
自分の気持ちと似たような 仲間が欲しかった。
どこかにカテゴライズされて 安心したかった。

 SNSを通じて レズビアンの友達が出来た。
ゲイの友達も出来た。(いつか書き起こしたい)
彼女もできた。
(その人とは 先の元彼よりは長くお付き合いしていたが今回詳しくは割愛)
Lの世界の 友人の集まりは楽しかった。
20代半ば。
多分、あの頃は 
「私はレズビアンだったんだ」と思っていた。
それが楽だった。
やっと【何か】の型にハマった自分がいる、と思ったからだ。学生時代は、周り友達の話に合わなくてずっとどこかで孤独感を抱いていたから、
Lの友達がいる。それだけで心強かった。
すごく居心地がよかった。
悪い言い方だと ぬるま湯だったのかもしれないけども…。
当時の彼女は私への依存と束縛が強くて、
他人との距離感があまりにも近いと苦痛に感じてしまう私は 苦しくなって 彼女と関係性が悪くなってしまい 私の方から別れを切り出した。

別れを切り出すのは 心が苦しかった。
別に嫌いになったわけではなかったから。

よく本やドラマ 映画などで描かれる
「失恋した」「恋が破れた」というそんな気持ちはわからないのだけど、(いや、振る方なのだが)
かわりに罪悪感? 言語化出来ない 色んな感情があった。

嫌いになったわけじゃないよ、
騙したつもりは無かったよ、
一緒に居てくれてありがたかったよ、
過ごした時間は楽しかったよ、
ありがとう、ごめんなさい…

どんな言葉を紡いでも…
傷つけることには 変わりはなくて。

でも  ごめん、これ以上は…
一緒にいるのがシンドイです。

それを言ったら 
今まで過ごしてきた時間、関係性は全て無意味で無駄な時間だったのか?って言われて…

そうじゃないよ、って言いたかったけど
言語化する言葉は見つからず…

なんと言うか、今までぎこちなくともキャッチボール出来ていたはずなのに、投げたボールが返って来ず 暗闇の中に消えていってしまったような ポッカリとした喪失感?
そして罪悪感…そんな宙ぶらりんな気持ちだけが残った。

私はただ 彼女を傷つけてしまっただけだったのかな…
一緒に過ごした時は楽しく感じていたけれども…、彼女からしたら ただ一方的に傷つけて去っていっただけの人になってしまったのかな?
関わってしまったことにすら後悔しそうになった。


他人との距離感に違和感を覚え始めた

学生時代からの友達の結婚、出産 ラッシュはその頃だった。 
結婚、出産 ラッシュが続いたから 当然 親や友達からは 

「彼氏は?結婚は?」
「子供を産むなら そろそろ…」
との話が出る。

あの時期はキツかったな(苦笑)
思い出したくもない。
あの時、Lの友達が沢山いて助かった。
あの頃、Lの友達も同じような状況だったから…。

やがて ある年齢を超えたら それも無くなり、
多様性の時代(結婚しない男女か増えた)、LGBTが認知され始めたりとか…で ほんの少しだけ生きやすく感じた。

学生時代からの友人たちは 子供を産み育て…などで 生活のパターンも変わってきていて。
これは 他の方でも 既婚者と独身者では 生活の重きが変わって なかなか会うことも難しくなって、だんだん疎遠になっていった…というのは あるあるだから わかる人は多いかと思う。
私も例に漏れず そんな感じだった。

着実に 世間一般の大人が描くような
女性らしい真っ当な道を進んでいく友人たち。
妻になり、母になっていっている。
置いていかれるな、寂しいな という気持ちはあったが、
だからといって 私も結婚しないと!と焦ることは無かった。
強がりでもなく、本当に。
結婚に対してはあまり憧れはなかったのだ。

そこも大きな謎。
両親は仲がいいので 結婚や夫婦というものにネガティブなイメージはなかったはずなんだけど、
どういうことか 幼い頃から結婚願望がなかった。
弟は結婚願望が強かったようだ。
私にはそれが全くなかった。
何故なのだ?

元々、子供の頃から 一人の時間が好きだったから
ひとり旅をしたり、気になるお店にひとりで行ったり、映画行ったり、割と何でも平気だった。

むしろ誰かと行動して 諸々打合せや 気を遣い合うより ソロ活動が気楽だし楽しいとすら思っていた。(今でもそれはそう)

Lの友達は 前の彼女との一件で 自分が求める距離感と Lの友達とでも距離感が違うような…と違和感を覚えるようになり、
いつしか 疎遠になっていった。
(あの頃のLの友達がみんな元気だったりいいな、とは思っている)

そんなこんな感じで 
すっかり ぼっちホモサピエンスの完成!
おめでとうございます(←?)

いい大人になったから
ぼっち最高!ソロ活最高!って感じで
今では すっかり独身貴族を謳歌している。


なぜ今になってセクシャリティを考えるようになったか?


一生独身で 納得も満足もしていたはずなのだけど、
たまたま 最近、ドラマの影響で 自分のセクシャリティについて 考え直した。
今はネットでも色々調べられる。 あらゆる情報が散らばっているから 調べるには困らなそう。

私は結局 「何者」なのだろうか?と。
やっぱり 自分のこの欠陥した感情はおかしいのかな?
もはや 自分が何者なのか 何かが異常なのか考えること自体を放棄していた時期の方が長かったけれど、自分のセクシャリティが なんとなくでもいいので知りたくなった。

色んなサイトや 色んな人の記事、YouTubeなどを見たりして、
悩んで考えて、 過去を思い出し、 未来を想像して…

多分…多分だけど…
アロマンティック アセクシャル じゃないかな?
という  一応の 椅子を用意できた感じ。

アロマンティック アセクシャル といっても 人それぞれ違うようだ。
どうやら このセクシャリティには ハッキリとした 白と黒がないようで、グラデーションみたいになってるようだ。


そりゃ…さすがに 周りにいそうにない。
そりゃ、長年…分からなかったはずだ…。

あの時の 恋人さんたち、
そういうことだったようです!
だから無理だったのです!ごめんなさい、私が悪かったです!!
(今更…) 


今は また少し 気が楽になった。

私は私で 

それは誰にも似ていない。

もう少し早くに知りたかったな とも思うけれど…。
早く知ったからといって どうにかできる問題ではなかった。


神様は 私に 「恋愛感情」というオプションを付け忘れたままこの世にだしたんだな、と思うようにした。
それか、私が早く母に会いたくて せっかちすぎて その感情だけ置き忘れて生まれてきたのかもしれない。

そんなふうに捉えたら、
あぁ、「誰にも似てなくても仕方がないね」と思えてきた。

(多分)欠陥人間ではなさそうだし、
ちゃんと親孝行もして(孫はごめんなさい)、
仕事して 真面目に生きてたら それでいいかな。

答えなんてないのかもしれないね。

これは生涯の 課題なのかと思う。

今は SNSも発展していて 以前よりは 色んな情報が入るようになった。
ありがたい…。

情報過多で 逆に迷うこともある。

かけていく月が だんだん満ちてくるように、
波が寄って引いて…を繰り返すように、
自分の心が分からなくなる時もある。

だけど、 そういう時は またここに記していこう。

変わってもいい、

私が私らしく
生きやすいように 生きていていいんだ。
 
この世界は 複雑なようで、 
大切なことは案外シンプルなのかもしれない。


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

長い長い 文章になりました。
この記事は 何日にも渡って 消しては書き足し 
やっと書き起こしたものです。
やっと出来たけれど、
それでも まだ未完成です。
完成図は きっと まだ見えないのでしょう。

でも、それもいいかな。

生きていて 段々と 絵が変わるのも悪くない。


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