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映画の動物/動物の映画

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映画に動物が登場しないことは殆どありません。ここではとりあえず動物イメージが映画の中でどのような役割を担ってきたかを見ることとしましょう。人間もまた動物であることを忘れてはなりま…
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#動物

【映画評】スティーヴン・ギャガン監督『ドクター・ドリトル』(Dolittle, 2020)

 子供向けに作られているのであって、大人がそれに目くじら立てても仕方ないのかもしれないが…

岡田尚文
9か月前

【映画評】ゾーイ・ウィットック監督『恋する遊園地』(Jumbo, 2020)

 原題の“Jumbo”とは、本作に出てくる《Move it 24》という米国製の移動式アトラクションに…

岡田尚文
10か月前

【覚書】マーク・フォースター監督『プーと大人になった僕』(Christopher Robin, 201…

 セピア色の森にプーやティガー、イーヨーらが登場するだけで号泣し、その後、「見えたものを…

岡田尚文
10か月前

【映画評】アン・リー監督『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(Life of Pi,…

 動物園の虎に勝手に餌をやろうとして父親に窘められ「動物には心がある」と反論する幼い主人…

岡田尚文
10か月前

【映画評】ウェス・アンダーソン監督『ファンタスティック Mr. FOX』(Fantastic Mr. …

脱獄、あるいは「人形の家」からの脱出  これはロアルド・ダールの児童文学(Fantastic Mr F…

岡田尚文
9か月前
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【試訳】J・バートによる『ブレード・ランナー』(1982)論(Jonathan Burt, Animals …

 映画は観客が「見る」のを制限することで自らを利する。故に「見る」ことと「知る」ことのの…

岡田尚文
10か月前

【試訳】J・バートによるR ・アルトマン『ロング・グッドバイ』(1973)論(J. Burt, 2002)

 この探偵映画は、動物がどのように我々の注意を引き付けまたそらすのかを、迷い猫のモチーフの周囲に映画の始まりと終わりを悪戯っぽくフレーミングすることで、また映画の残りを犬で満たすことで例証する。  長いオープニング・シークェンスは、フィリップ・マーロウが、飼い猫の嫌っているキャットフードをあの手この手で食べさせようとする苦心を描く。それが猫の家出を誘発し、しかも猫は映画の残りの間には戻ってこない。  映画の終わりでマーロウが遂に追い詰めた旧友テリー・レノックスを撃つ直前に口に

【覚書】ロベール・ブレッソン監督『バルタザールどこへ行く』(Au hasard Balthazar,…

 動物に感情移入させようとする、つまりは動物を擬人化する凡百の映画と異なり、この作品にお…

岡田尚文
10か月前

【映画評】セシル・B・デミル『地上最大のショウ』(The Greatest Show on Earth , 19…

サーカスの象とディズニー  映画が作られたのは本作の方が大分後だが、『ダンボ』(1941)の…

岡田尚文
10か月前
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【覚書】フレッド・M・ウィルコックス監督『家路』(Lassie Come Home, 1943)

 後にTV化もされる「ラッシーもの」の第一作で、映画史上、「明確に子供を念頭に置いて制作さ…

岡田尚文
9か月前
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【覚書】W・S・ヴァンダイク監督『影無き男』(The Thin Man, 1934)

 本作はダシール・ハメット原作の探偵ものだが、ここはフォックス・テリアのアスタことスキッ…

岡田尚文
9か月前
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【覚書】L・フィッツハマン/C・M・ヘップワース監督『ローヴァーによる救出』(Rescu…

 コリー犬が主役のイギリス製短編レスキュー・フィルム(チェイス・フィルムのヴァリエーショ…

岡田尚文
9か月前
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