インバウンド向けプライベートガイドツアーでめぐるリトリートな農村旅
伊賀(三重県)にもっと外国人旅行客に来てもらって、
満足してもらうためのアイデアを考えてみる。
リトリートの場所としてすごしてもらう
一例として、2025年の大阪万博に訪れる訪日外国人の行動を予測してみた。
大阪万博と京都・奈良はお隣どうしなので、旅行前半の行動パターンとしてはこれが多いだろう。人の多い都市部を分刻みで歩き回っただろうから、体力を消耗していると思う。欧米人の平均旅行期間は11日なので、後半戦を乗り切るには中休みが必要だ。
そこで田んぼと山がメインの伊賀で、疲れを癒やしていただきたい。立地も京都・奈良のとなりだから、すぐに移動できる。
丸一日かけて、ゆっくりと日本の農村を味わいつつ、からだを休める時間にしていただきたい。
そこに都会のホテルやレストランと遜色ないくらいの、質の高いサービスと居心地のよい古民家宿、レストランが備わっているなら、高い満足感を得ていただけるのではないか。
これまで観光戦略というと上野城、忍者屋敷、城下町に力を注いできたが、インバウンド向けには郊外の自然あふれる農村地域を推すべきだ。なぜなら城や城下町は京都・奈良で、さんざん観たからだ。古民家宿やレストランは農村地帯にぽつんとある方が魅力的だ。
リトリートの場所としてふさわしい条件の一つに、人がほとんどいないことがある。前日までとは全くちがう静寂の世界で、あるのは農村風景という環境である。旅行者にとって、とても贅沢な環境ではないか。
プライベートガイドツアー
ガイドブックやSNSにほとんど載っていないことを
経験してもらうためには、案内人が必要だ。
それも地元の人で、穴場スポットや美味しいレストランなど地元情報に詳しい人。
そんな人に自分のグループ(家族、友だち)だけで、案内されたらどうだろう。交通機関や次の行き先、食事の場所などを気にせず旅に集中でき、外さない旅になるのではないか。それがプライベートガイドツアーだ。
予算:半日くらいの行程で、6人まで2万円位。
メニューはざっとこんな感じ。新たに用意する施設などはない。今ある自然、産業、文化を観光資源として活用しているだけだ。この中から季節に応じて選べるようにする。旅行者はガイドの車に乗って移動する。ガイドはコミュニケーションスキルと伊賀の歴史文化の知識を身につけた英語に堪能な地元のひとがいい。
また、前出のotomoのサービスにツアーがアップされるとAirbnbと連携しているので、Airbnbで宿を予約するときにツアーも選んでもらえる可能性がある。
まとめ
伊賀のインバウンド戦略をみてきた。
リトリートの地で売出し、プライベートガイドツアーを充実させることが道を開く一つの方法である。
他の地方でも応用できるのではないか。よろしければ参考になさってください。
いますぐ伊賀でやるべきことは、つぎの3つ。
プライベートガイドの育成(在日外国人、学生、語学関係者)
農村でのインバウンド向け古民家宿とレストランの整備
ネイティブ目線での情報発信(日本語の英訳でないホームページ、SNS、案内の看板)
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