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だまされない家づくり【楽しい家づくりは最初から最後まで】

これから家を建てるのに何から始めようか迷われている方いませんか?


いきなりの住宅展示場は危険!


家づくりは様々な「やること・やらなければいけないこと」が出てくると思います。家づくりをするにもどんなことから手をつければいいのかわからないので、とりあえず、いきなり住宅メーカーを訪問したり、何となく展示場をふらりと訪れたりする。


というのは非常に危険です。


楽しく家づくりを始めたいのに、最初からハウスメーカーのペースに巻き込まれたりすると、やりたくないことを相手に対して断ったりするのに余計な労力を使い、せっかく楽しく家を建てるためのエネルギーを最初から無駄に消費してしまうことになります。そんな状況だけは避けたいですよね。


今回は、ハウスメーカーのペースに巻き込まれず、よりメーカーをリードして家づくりを進めることができる方法を書いてみます。

気をつけたい事例

ここで、私が最近知り合いから相談を受けたある事例をご覧ください。


事例1

ある程度ハウスメーカーと契約した注文住宅の設計が進み、外構設計も決定した後、やはりここにも蛇口が欲しいということをハウスメーカーに伝えた。そうすると、メーカー側から「ここに蛇口を追加すると、これだけの増額になります。それでもやりますか」と提示を受け、工事金額が高額なためにあきらめようとした。その後、私に相談があり図面を拝見すると、新たに設置をしたい蛇口付近まで給排水・雨水管が通っており、少し枝管を延伸するだけの工事内容でこの増額はおかしいと思い、私からアドバイスを行い、その内容をメーカーに伝えたところ、増額無くできると返事があった。


事例2

在来木造軸組工法の建物で、上棟を行った後、降雨があり窓を設置する予定の開口部から雨水が進入し床下地が水浸しになっている状態をオーナーが現地で発見した。ハウスメーカーにこれはおかしいので、「床を貼り替えてくれないか」と相談をしたが、返答は「こんなことはよくあることで、床下地も大丈夫ですよ」であったと私に知り合いオーナーから相談があった。そこで「どこのメーカーに確認しても、水浸しでそのままでいいわけはない。それならば、今後床部分にカビ等の不具合が出た場合は無償で貼替をしてください」と迫ったところ、メーカーは「張り替えます。」という対応をしてきた。


細かくは書いていないもので、かいつまんだ事例紹介となっていますが、2事例共にオーナー側の知識量を軽視した発言・返答であると思います。

事例のどこが悪いのか

事例1は何が悪いのかというと、営業の担当者が明らかに面倒くさがっている空気があった部分で、事例2は、買い手が「何が正しいのかというところがわかっていない」ことにつけ込み、雨に濡れることが当たり前という説明をしてしまっているところです。


家を建てたいと思っている方は、ハウスメーカーを信じて相談している。とくに、家を買いたいと契約するまでは良いことばかりを並べ、契約後にこれはできない・あれはできないという不信なメーカーもいる。

できない理由ばかりを並べて、できる方向で前向きに考えてくれない会社もよく見ます。

そんなハウスメーカーばかりじゃないのですが、一部の営業担当のおかげでメーカー側の悪い部分が見えてきます。


こんな事例のようにはなりたくないですよね!

こんなメーカーに要注意!

そこで皆さんに覚えておいてほしい。

住宅展示場やハウスメーカーを訪れる際には、こういう営業担当やメーカーに注意をしてください。

1.「こうすればお得です」「早期契約で今だけ○○キャンペーンです」等のお得感ばかり出してくる。

2.自社のアピールばかりをしてきて、オーナー側のやりたいことを聞かない。

3.自社の説明をするのに専門用語ばかりを使ってくる。

4.こちらから連絡するまでお客様を放っておく。


上記したハウスメーカーは、オーナーが建てたいと望んでいる家を満足に建てることができない可能性が大きいです。契約を早く結んでしまおうという魂胆がみえたり、将来お客様になるかもしれない方を雑に対応したり、知識が豊富そうにふるまっているが重要な点をお客様に伝えきっていなかったり、そういうメーカーさんとは良い家が作れないでしょう。メーカー側の立場からすると、いかにメーカー側が建てやすい設計をするかが会社の利益に直結しますからね。


家が完成した後、こんなはずではなかった・・・というトラブルは避けたい。

しかも、こちらが主導権を握って家づくりをしたい。

それでは、どう準備して行けばいいのか。

具体的な対処方法

簡単な対策法として、事前に「こういう家を建てたい」というイメージ写真やスケッチを持参して行くこと。やみくもな考えで住宅展示場などへ行くと、しつこい営業担当者に引っかかってしまいズルズル捕まってしまう。そういう時は持参している資料を見せて、「こういう家を建てようとしていたがおたくのコンセプトとは違うようですね」と断ること。


こういう家を建てたいと伝えると、一緒に住宅メーカーが考えてくれるハウスメーカーが、一緒に家づくりを行うには理想的です。一方的にメーカーのメリットばかりを伝えてくる自社アピールが強いところは先ほど述べた対策法を使うのが良いと思います。


家づくりというより、住宅のデザインとはどんなものなのかをざっくり掴みたい方におススメな本が

宮脇檀 「世界で一番美しい住宅デザインの教科書」です。

この本は私も非常に参考にさせてもらいました。

まとめ

家づくりには、ローンや不動産・設計・施工・そのほかにもたくさんの知識が必要ですが、その知識を全て理解する必要はありません。その分野分野に長けた人たちをまとめるハウスメーカーが、いかにオーナー側に立って家づくりを進めてくれるのかが最も重要なところです。そういう姿勢のメーカーと家づくりを出来れば、最初から最後まで、家に住み始めた後も楽しく生活できるはずです。


ぜひぜひ皆様が、オーナーと一緒の視点で考えてくれるハウスメーカーと出会うことができるよう祈っています。



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