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もう、がまんしなくていいよ。(創作絵本ストーリー②)


『めい!おねえちゃんなんだから!ぬいぐるみ、あっくんにかしてあげて!』

『やだ!だってこれ、めいのだもん!おばあちゃんが、めいにかってくれたくまさんだもん!』

『いいじゃない。あっくんがあそびたいって。すこしだけかしてあげて、ね、めい』

『……(なんで、めいばっかり)……はい、あっくん』

『よかったね~、あっくん。おねえちゃんやさしいね』

ママはいつもそう。
あっくんはめいのおとうと。
2さいなの。
めいは5さい。

あっくんがうまれるまえは、めいはたくさんすきなだけ、おもちゃであそんでたのに…

あっくんがうまれたことも、めいが「おねえちゃん」になったこともうれしいけど……おねえちゃんってがまんするものなの??がまんするのがおねえちゃんなの?
いつも、めいばっかり!!

『ママきらい!』

『めい!どこいくの!』

バタン!!

(ママのバカ!あっくんばっかり)

おばあちゃんちはめいのおうちからちかい。

『おばあちゃん!』

『あら、めいちゃんひとりできたの?どうしたの?』

『ママが…おねえちゃんだからがまんしなさいって。あっくんばっかり…』

おばあちゃんにいっぱい、おはなしきいてもらった。

『そう、そんなことがあったの』

『うん…』

『それはめいちゃんつらかったね。でもね、ママもめいちゃんのママになってまだ5さいなの。めいちゃんといっしょ。だから、わからないことだらけ。ママもきっとくるしいんだよ。めいちゃんにごめんねって、おもってるとおもうよ』

『ママめいとおなじなの?』

『そう。ママは、がんばりすぎ、めいちゃんは、がまんばっかり、ふたりともおなじ。』

『いい?めいちゃん、だれかのために、ずっーとがまんすると、どんどんくるしくなるの。でもね、めいちゃんがたのしんで、あ!これたのしいな、おもしろいな、っておもったら、まわりのみんなに、そのたのしさや、おもしろさをわけてあげるの。あっくんにもそうよ。このおもちゃであそぶとたのしいよ、かしてあげるからいっしょにあそぼう!ってちょっとだけがまんして、おもちゃかしてあげて、いっしょにたのしむの。そうすると、めいちゃんもたのしくなるの。わかる?』

『うん。わかる!めいも、あっくんとなかよくあそびたいもん!』

『えらいね、めいちゃん。
ママしんぱいしてるとおもうよ。おばあちゃんといっしょにかえろうか』


『ただいま!』

『めい!…ごめんね…』

『ママもめいとおなじなんでしょ?ママになって5さいなんでしょ?』

『え?うん、そうだね。』

『だから、ママがんばりすぎないで、めいもがまんしない。ちょっとだけ、がまんしてあっくんといっしょにたのしむの!』

『めい…そうだね。めいは、もうがまんしなくていいよ。ママもがんばりすぎてバツ(😠)の、おかおにならないようにする。マル(☺️)のおかおで、めいとあっくんといっしょにたのしむから』

『めい、ママのおてつだいするね!』

『めい…ありがとう。だいすきだよ!』

『めいもママだいすき!』


おしまい。

最後まで読んでくださりありがとうございます😆💕タイトルがふと頭に浮かんだ時に書いてます😅これからも、ふと浮かんだ時に絵本ストーリー書いて行きますので、読んでいただけるとうれしいです🎵

💡どうか、頑張り過ぎないでください。
こうあるべき、こうしなきゃ、こうできないと、なんて思わないでください。誰もが初めてのこと、子どもの成長は1日1日変化がある、その度に初めてのことだらけです。こうでなきゃいけない、なんてないと思います。誰かに(身内でも他人でも)頼っていいし、甘えていいと思います😊

私もそうだったので、、、頑張りすぎて、立ち上がって歩けなくなった事があります。起き上がって歩こうとするとそのまま後ろに倒れて…回復するまでしばらく実家に甘えました😅

上の娘は我慢ばかりで、自分の言いたいことも言えなくなった時期がありました。そんな経験があるからこそ…
だから、親御さんもこどもさんも頑張り過ぎないで、我慢しすぎないで😌🍀
子育てだけでなく。介護…にも言える事かもしれません。

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