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文章力UPにつながる!説得力のある文章の書き方とは

Webライターの文章は、読み手に何らかの行動を促すために書かれることが多いですよね。

たとえば、商品の購入につなげるためだったり、サービスの良さを知ってもらうためだったり。
日記やブログとは違い、読み手の心に響くように書くことが重視されます。

人に何かをしてもらいたい時には主に、感情面に訴える方法論理的に納得してもらう方法があります。

対面で向かい合う場合には、気持ちで押し切るのも有効です。
たとえば、子どもが「買って、買って~」と駄々をこねる時。これは、100%感情面に訴えかけていますよね。笑

しかし、声や表情による熱が伝えられない「文章」の場合は感情だけで人の行動を促すのは難しいもの
そのため、説得力のある文章の書き方を知っておくことが重要です。

自分はこれが好き、これが良いという思いだけを記した文章は、「感情」や「感想」を書いた作文・感想文です。
自分で書いた文章を読み返して、「いまいち説得力がない」「作文みたい」と思ってしまう場合は、論理的な文章の書き方を学んでみるといいかもしれません。

そこでおすすめなのが「小論文を応用した文章の書き方」

この記事では、Webライターが説得力のある文章を書くためのヒントを小論文の書き方から探っていきます!

小論文とは

そもそも、小論文とは何か、作文との違いは何なのでしょうか。

小論文の基本や作文との違いを知ることで、説得力のある文章を書くポイントを理解しやすくなりますよ。

「小論文の基礎は知ってるよ!」という人は、読み飛ばしてもらってOKです。

作文:自分の「感情」「感想」を書いた文
小論文:自分の意見を論理的に説明する文

どちらの文も自分の思いや意見を述べる点は共通ですが、小論文では「論理的な根拠」が求められる点が異なります。

簡単ではありますが、それぞれの書き方に沿って例文を書いてみました。

【作文】

私は最近夜更かしする日が続いている。朝はすっきり起きられず、日中眠気を感じることも増えた。睡眠不足が原因だと思うので、規則正しい生活を心がけたい。

【小論文】

アジア人を対象にした海外の研究によると、睡眠時間が1時間減ると認知機能は0.67%低下するという。睡眠時間が短くなると集中力の低下や眠気を誘発しやすくなるため、充分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活を心がけることが重要だ。

多くの人が説得力があると感じるのは、下の文章ではないでしょうか。

作文は自分の「思い」を書いている一方で、小論文は「理由」を中心に書いています。

つまり、説得力のある文章を書くためには「根拠」や「理由」を述べるのが大切なポイント

続いて、具体的な書き方についてみていきましょう。

実践!説得力のある文章を書いてみよう

一般的な小論文の構成は次の通り。

序論:問題提起

本論:原因分析

結論:解決策

小論文では、課題を見つけて自分なりの解決策を提示することが求めらます。

まずは、序論で意見を表明します。つまり、この文章で伝えたい結論を先に示すわけです。

結論を先に示すことで読む側は何が書かれた文章なのかが分かりやすくなりますし、書く側にとっても話の脱線を防げるメリットがあります。

次に、文章の核となる本論に、結論を支えるデータや体験などを書きます。

そして、最後が結論です。小論文では文章のまとめや、解決策を示します。

小論文の構成が、説得力のある文章を書くことに適していることが何となく分かってもらえたのではないでしょうか。
しかし、構成がざっくりし過ぎていてこのままだと使いづらいですよね。

そこで、この構成を元にして、ブログや記事執筆で使えるようにアレンジしていきます。

小論文の構成をアレンジ!

意見

理由

具体例

(反論+理由)

まとめ

「意見」は小論文でいう「序論」に当たります。
最初に結論を伝える点は小論文と同様です。

次に、結論を支える理由や具体例を書いていきます。
ここは、小論文でいう「本論」ですね。

理由に何を書けばいいか分からない。
そんなときは、「なぜなら~」に続く文章を考えます。

そして、具体例があれば詳細を付け加えます。
一例を挙げると、「例えば~」に続く文章ですね。

必須ではありませんが、自分の意見に対する「反論」があれば、積極的に構成に組み込みましょう。「反論+理由」を加えることで、より説得力のある文章になりますよ

自分の意見に対して、「でもさ~〇〇なんじゃない?」と読み手から反論を受けそうなポイントを先回りして書くのがポイント。

その後に、反論してきた相手を納得させるような理由を付け加えます。この2つは必ずセットになるように意識しましょう。

全体を通して、「意見+理由」と「反論+理由」の二段構えで論理を展開することで、より文章の説得力が高まります。

最後は文章のまとめです。
文章のボリュームが多い時には、ここで再び結論を述べます。

ただし、短い文章の場合は、結論を繰り返すとくどく感じることがあります。そういう場合は省略してもOK。

読み手にアクションを促したい販促記事などの場合は、「ぜひ~してください」「~してみてはいかがでしょうか」のようにまとめるといいですよ。

テンプレートを使って練習しよう

論理的な文章を身につけるためには、書き慣れることが一番の近道です!

皆さんもご存じのとおり、文章には様々な型があります。
今回参考にした小論文の構成の他にも、PREP法や起承転結など。
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

慣れるまでは構成に従って何度も書いてみましょう。そのうち、意識しなくても構成通りの順番で文章を組み立てられるようになりますよ。

最初の頃は、以下のように自分なりのテンプレートをつくるのもおすすめです。

意見「~です」「~だと思います」

理由「なぜなら~」

具体例「例えば~」

反論+理由「しかし~。だから~」

まとめ

それでは、このテンプレートを使って、「分かりやすい文章を書くコツ」をテーマにした文章を書いてみます。

テンプレートの骨組み部分は太字にしています。他の部分は情報の補足などの肉付けです。

一文を短くシンプルに書くことが、分かりやすい文章を書くコツです。
なぜなら、だらだらと長文で書かれた文章は、何が言いたいのか分かりづらく、一度で理解することが難しいからです。

例えば、以下の文章はどちらが理解しやすいでしょうか?

「チョココロネは巻貝のような渦巻き状をしたパン生地に、チョコクリームを詰めたパンで、古くは明治時代の本にも掲載されており、日本発祥の菓子パンといわれています。」

「チョココロネは巻貝のような渦巻き状をしたパン生地に、チョコクリームを詰めたパンです。古くは明治時代の本にも掲載されており、日本発祥の菓子パンといわれています。」

句読点をひとつ入れただけですが、下の文の方がすんなり頭に入ってきたのではないでしょうか?

しかし、短文で書かれた文章は分かりやすい反面、稚拙で単純な印象になるのではと心配する人もいるかもしれません。確かに、長い文章のほうが大人っぽく格調高い印象を与えます。一方で、長い文は構造が複雑になりやすく、書き慣れない人が書くと主語と述語のねじれが起こりやすくなります。

さらに、私たちは文章中に書かれた情報を無意識に記憶しながら読んでいるものです。情報量の多い長文は、主語や述語などの覚えておくべき事柄も多くなるため、読む側にとってもストレスになります。

(だから、)分かりやすい文章を書くことを目的にするなら短文に軍配が上がります。とくに、読者が離脱しやすいネット媒体ではなおさらです。まずは、一文が60~80字になるように意識しましょう。すらすら読めるシンプルな文を意識することで、分かりやすい文章が書けるようになりますよ。

テンプレートに沿って書くだけで、このような文章が書けました!

最初に「なぜなら~/だから~」などの決まり文句を書いておくと、書くべき内容が分かりやすくなるのでおすすめです。慣れるまでは骨組みの一文だけでも大丈夫。とにかく書いて、数をこなすことが文章力UPへの近道です。

おわりに

実は、この記事も今回紹介した方法で作成しました。
構成メモはこちら↓

意見
・説得力のある文章を書く方法
 →小論文的な文章の書き方を学べば説得力のある文章が書けるようになる

理由
・おすすめする理由
 →小論文は自分の意見を論理的に説明するために書かれるもの
 →小論文が論理的であるということを作文と比較して紹介

具体例
 →小論文の構成を紹介
 →Webライター用にアレンジした構成も紹介

まとめ
・説得力のある文章を書きたい人に参考にしてほしい
 →この記事も紹介した構成に沿って書いたもの
 →ブログや記事を書く際に役立ててほしい(行動)

2000字以上くらいのボリュームある文章を書く際には、このような構成メモをつくって情報を整理すると便利ですよ。

今回の記事で少しでも参考になる部分があれば、記事執筆の際に役立ててもらえれば嬉しいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!(*´▽`*)

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