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1人の時間
子どもが産まれてから、四六時中誰かしらをフォローすることが増えて、自分のことは二の次。家族でどこかへ出かけても、1人でスーパーに買い物に行っても、自分のことを優先することは出来なくて、
(じゃあ、時間作って、また来てみようか)
↑たいがい、そのとこすら思い出せずに日々のことに追われる。
(子どもの面倒見てもらっているから、早く帰らなくては⋯)
↑1人でゆっくり買い物という感じにはならない。
毎日の食事も家族優先で、それぞれの好みと予算に合わせていると、妥協につぐ妥協となる。
そのうち、自分の好きな食べ物とか曖昧になってくる。
子どもが幼稚園に通いだし、誰かとお茶出来るようになっても、誰かに合わせるのが当たり前になってしまっていて、無難なものにしがちになっていた。
あの時は、
(いつか自分の好きな時に好きな感じのお店に行けるようになるだろう)
と、ほんのりとした希望があった。
子どもが独立していって、帰宅してからの時間がほぼ自分に使えるようになって驚いた。
出来たての夕食の美味しさ
帰宅して、すぐに入浴できる気楽さ
えぇーーー、こんなに楽なのか!
1人の時間を楽しめるようになって、
自分の好きや好みを考えるようになり、
家族や友人、知人と時間を共有する楽しさが
前より余裕をもって感じられるようになりました。
自分を満たすのが最優先と聞いた時は、
わがまま、自分の欲が深いのではとも思ったけれど、満たされて生まれる感覚、感情もあるのだなぁ。
なので、夫が「夕飯はおかずのにして、ごはんはつけないでくれ」と言いつつ、
お菓子やらアイスやらを楽しんでいるのを
以前だったら咎めて(とがめて)いたのだが、
今はそのままにしている。
(彼は自分を満たしているんだな⋯)
その日によって、時間の長さはまちまちですが、「1人の時間をもつ」ことが
私の日々の大切な習慣となりました。
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