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詐欺メールで詐欺もできない日本

国税庁から督促メール?

先日、国税庁からe-taxにからめた所得税の督促というメールが来ました。
国税庁からのメールという時点で、100%詐欺メールに違いないと確信できました。
なぜなら、行政からの連絡は100%郵便という紙で行われるものであり、これまでメールで連絡が来たことは全く無かったからです。
緊急を要するであろう、コロナワクチン接種券にしても郵送ですから。
海外からの詐欺メールでしょうが、残念ながらあまりにも日本のことを知らなすぎる、行政がDX化などできるわけがない・・・と頭によぎりました。

今どき手書き書類作成?

最近、身内が亡くなり役所に死亡後の申請に行ったのですが、まず「保険年金課」で後期高齢医療と葬祭費の手続きを行い、「健康長寿推進課」で「介護保険」の手続きを行い、「障害保健福祉課」で身体障害者手帳の返却手続きを行い、その都度何らかの用紙に一から住所・氏名・年齢を書くということを行いました。
これで終わりかというと、次は年金事務所で手続きをして企業年金連合会に連絡という手書き作業が待っています。
本籍が所轄の行政地域内でなければ、郵便で戸籍謄本を郵送してもらうことを依頼する等・・・。
役所関連の窓口の方々は、亡くなった際の手続きチェックシートを作成され丁寧に応対していただきましたので、なにか不満があるわけではないのですが、あまりにもこれまでの仕組みが縦割りで紙ベースなことにただただびっくりしたということです。
その上での国税庁を装ったメールなので詐欺だと確認が持てたのです。

何が問題?

マイナンバーカードのヒモ付についても、情報が漏れると心配される方もいるようですが、その方はスマホやパソコンは100%使っていないのかと言えば、そんなことはありえません。
そこでも情報が漏れるリスクは有るはずなのですが・・・。
現状を変えることへの恐れ不安か、そう言うほうが支持を得られるからなのか・・・。
今はサイトで情報を入力すれば、IDとPWで何でも処理できるのでそれと比較して不便だと感じることができると思います。
しかし、他に比較するものがなく従来と同じことを行っていると、それが当たり前で何も不便を感じなくなるのが怖いことです。
行政からメールが来ることなど100%無いと確信できることも、よく考えたら寂しい話です。



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