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原因思考と目的思考

荒木達也

原因思考とは

問題解決といえば一般的にはトヨタで言われている「なぜなぜ分析」が有名です。
例えば、「不良品が多い → どの不良が多いのか → なぜその不良が発生したのかをなぜなぜと深く追求する」 という流れで問題を考えるものであり、問題の原因を明確にして対策を打つので「原因思考」と呼ばれています。
不良品や納期遅れのようにすでに達成すべき水準がある場合は、この思考は有効だと思います。

目的思考とは

実は、もう一つ目的思考という考え方があります。
「目的」とは「最終的に達成したいこと、やりたいこと」ですから、この目的思考とは目的から考える思考のことです。
最近もある企業で、昔から使用している客先提出用の資料作りに時間がかかるので改善したいという話がありましたが、「本当にお客様はその資料を必要としているのか、お客様はその資料項目を必要としているのか。」とお聞きしたところ、誰もその資料の目的を知らず答えられないという状況でした。
これはよくある事例です。

本当に必要なのだろうか?

更に思考を広げてみましょう。
今スマホのキャリアもカーメーカも販売店を絞り込んでいます。
一つは、市場縮小や販売単価下落のためコストを下げる必要があるからですが、もう一方では、人的営業が顧客に提供する価値がなくなっているからだと思っています。
今までは営業という組織や人があることが前提でしたが、よく考えたら何のために必要なのか?
商品情報はネットでとれますし、車の値引き相場もネットで分かります。
ではその他に、営業マンは何を提供してくれるのか?
 
例えば新卒の採用。
一般的には多くの企業で、新卒を採用しなければならないと思っています。
しかし、実際には中小企業が優秀な人材を新卒で採用するのはかなり難しいです。
取れるとするならば、よっぽど魅力的な仕事か魅力的な会社です。
では、何故人を採用しなければならないのでしょうか?
目的は、企業が何かを行ってもらうために必要な人材を採用することです。
従って、新卒採用に固執せず、第二新卒の採用を強化し、入社してから育成をきっちり行ったほうが良いのではないか?
 
目的思考は、これを改善しようというものではなく、これを問題として考えるべきかという問題の定義を変えるものです。
特に変化している時代は、今行っている事や組織自体を当たり前と思わず、何故それを行うのか、何故それが存在するのかから考えることが必要だと思います。


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