周りの期待に答える辛さ

父親が、医者だったので、小さい頃からよく「医者になるの?」と言われて育った。

「医者になるの?」ではなく、「将来医者なんだよね?」と言われる方が辛かった。

もう、周りは私の将来を決めつけているように感じたから。

やはり、「医者」といったら勉強ができる!できて当たり前みたいな感じはあった。

けど、小学生の頃の私は、頭がいいってどのくらい勉強ができる事なのかわからないぐらいぼんやりとしている職業にすぎなかった。

私の勉強ができるできない関係なく、医者になりたいと思った事はない。

今まで、小学生の頃から医療ドラマを見てきたが、医者に興味を持てずにいた。

そんな時に、高2の3月に「最上の名医」というドラマをきっかけに小児外科というワードに興味を持った。

医者になりたいではなく、小児外科になりたいみたいな感じ。

医者になるには、高校の時に、理系かつ物理を専攻するのが一般的で。

私は、理系ではあったが、物理を専攻していなかったので、今からもう高3になるのに物理を勉強するのもなと。

たしか医者というより小児外科になりたい気持ちを諦めたわけではなく、現実的に厳しいし、難しいと思った事があった。

それを思っていた時に、私は泣いていた。

私が、小児外科を目指していたのは、家族にも周りの人にも今まで誰にも言っていない秘密である。

結局、私は、周りの医者になるんでしょ?みたいなレールから外れに外れまくり。

成人式の時に、地元の友達から「医者なんだよね?」と言われた時に驚いた。

私は、大学で医学部入ってないんだけどな?周りは、私のことも私の気持ちも知らないんだった唖然とした。

今は、心も体も壊して、仕事をしていない。

もう、周りの期待に応えられないほど、心も体も悲鳴をあげた。

私は、今は地元に住んでいないけど、地元に戻るきっかけがこの先あると思うと辛い(葬式とか?)考えるだけで涙が出る。

また、周りに色々言われるんだろうなって。私が、悲しくなる。

周りの期待に答えすぎて、体を壊したのもある。これは、私の悪い癖。

周りの期待に答える事が、私が望んでいる人生じゃない。

そう思えたのは、本当に最近。

今は、治療しながら、仕事先を探している。

小さい頃から料理が好きで高2までずっと調理師を目指していた。

調理師の資格は持ってないけど、料理を作るのも食べるのも好きだから、飲食店で働けたらと思っている。

やっぱり、私は、私の望んでいる人生でないとね。

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