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『殺人鬼狩り(二宮敦人先生)』を読んで


※今回は作品に対して批判的な内容が含まれます。二宮先生の『殺人鬼狩り』がお好きな方はここでブラウザバックの方をお願いいたします。



─殺人鬼─

二宮敦人先生はこの─殺人鬼─に─サイコパス─というルビが振られている。


そしてこの小説内では羊頭島という場所を舞台に六人の殺人鬼〈サイコパス〉が殺し合う(厳密には一人VS四人&一人という感じではあるのだが)


この争いの中で生き残るのは誰だ!?



・・・というアクションサバイバルホラーの作品です。





・ゆる〜い感想


作品自体は面白く、戦闘シーンや一人一人のキャラも立っていて、それぞれの性質やバックグラウンドに関する説明が丁寧にされており、


一人一人の殺人鬼がどうして現在の状況に至ったのか、


つまり、どうして人を殺すようになったのか、それを比較的容易に理解することができました。

戦闘シーンも圧巻で読み進める中で、頭の中でその光景が目の前に広がるような没入感を感じさせてくれました!

(個人的にアクションシーンはこれまで読んできたものの中で一二を争うほど素晴らしかったです!)



ただ、一つだけ。この作品を読む上で大きく気になったことが一つだけ・・・




・個人的に胸に引っかかったところ



この作品では─殺人鬼──サイコパス─というルビが振られていたのです。


元々、サイコパスとは『精神病質者』の ことを指す単語であり、
反社会的なパーソナリティを持った人間であることに変わりはないですし、犯罪、凶悪犯罪に手を染めている割合も正常者(何を持って正常と判断するのかが曖昧なところではありますが・・・)よりも圧倒的に高いと言われています。




ただ、一つ大事なのは


サイコパス全員がもれなく『殺人鬼』となるわけではない。


ということです。



つまり、


殺人鬼=サイコパス


という風に表していることに対して筆者は読者に誤った固定観念を植えつける行為だと感じたのです。

もし、『サイコパス』について良く知らない人が見れば

- 殺人鬼は全てサイコパス

- この世にいるサイコパスは全て殺人鬼である



というあらぬ誤解を与えてしまいそうな表記でしたし、文章が何度も出てきたので、そこだけは筆者から見て批判ポイントでした。


筆者的には・・・



『殺人鬼』=『サイコキラー』




という表記の方がしっくりくると思います!


ちなみに余談なんですが・・・・

実際サイコパスの人間には優秀な人間も多く

(サイコパスは人目を気にして緊張することがないそうなので、緊張感のある仕事を器用にこなしてしまうそうです!)

トップに君臨する人も多いそうです。

(ここら辺は、読者さんの方でお調べください!)


なので、結論としましてはこの作品を

「『サイコパス』が殺し合う作品」ではなく、

『殺人鬼』と間違いなく合致する


「『サイコキラー』が殺し合う作品」という風に理解した上でお読みいただけたら・・・・と思います!!


気になる点はそれくらいで、他の要素に関しては読み応えがあり、面白かったので、ぜひ爽快感のあるサバイバルホラーを読んでみたい方は是非、お手に取って読んでみてください!



本日も記事をお読みいただきありがとうございました!


『殺人鬼狩り』の詳しい内容と感想についてはおいおい、記事を出していきたいと思います!


それまでに是非、読了の方を!


それではまた明日、お会いしましょう!

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