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【*˖✧𓇼女子ひとり旅𓇼✧˖*】松尾芭蕉を求めて~岩手の旅1

“月日は百代の過客にして
 行きかふ年もまた旅人なり”

芭蕉先生とは国語の教科書の中で出会った。
たった一片、平泉の一節。

小さい頃は比較的インドアで 歴史に興味もなく
普通の旅行記ならたぶん気にも留めなかったであろうが、
さすが教科書に載るだけあり
奥の細道にはいたく心惹かれるものがあった

まずは芭蕉先生の言葉の魅力だったが
目にした平泉懐古は
歴史を詳しく知らずともまざまざと情景が浮かび
胸打たれるものがあり、
子どもながらに心酔していった

いつか、平泉に行きたい。

大人になってもなおその夢は抱きつづけていたが
岩手は遠くなかなかそれは叶わなかった

その後朝ドラ“あまちゃん”で久慈の虜になり
これまた岩手。

これは岩手に行くしかない
しかしそう思い続けて10年ほど経ってしまった

ふと、東日本をもっと巡りたい
知らない場所に行ってみたい
わたしの中で、旅に恋するキャンペーンが勝手に始まり
一念発起し、東北の旅が決行された

雪が降る前に
紅葉が終わる前に
行くぜ東北!

岩手県はだいぶ広い

時間を有効に使うには
体はしんどいのだが夜行バスが都合がいい。
時間を余すことなく使える諸刃の剣

それにしてもこんな遠方まで運転してくれるなんて
なんとありがたいことか!!

とりあえずの片道切符
宿も帰りの交通手段も決めずに乗り込んだ

🚌💨

もともと南部の北上かどこか、平泉近くで停まるバスがあり
それに乗るつもりで計画を立ててたのだけど
乗りたい日に限ってそのバスが運行してないみたい(曜日の関係?)で
しぶしぶ盛岡へ

なかなか寝られなかったが夜通しバスに揺られ
盛岡に着くとまだ夜明け前だった

予定より少し遅い到着ではあったが
ギリギリ始発に乗れそうだったので
とりあえずJRへ急ぐ

始発数分前に改札へ到着
たっぷりSuicaチャージしてきたので旅も安心!

JRの改札をピッと!

ピッ…と?

あらやだ、この改札IC非対応改札だった!

隣…も非対応、
また隣も…?

(・_・)まじかよ

えーーーー!!JR東北ってSuica使えないのー!?

聞いてないよ~!(ダチョウ風)
😭

あわてて走って切符売場に戻り
クレジットも非対応で
まじかよPart2でお札を突っ込む

この電車のがしたら47分後なんだよー😭!!!!!

まさかしょっぱなからダッシュするはめになるとは…

寝不足で目を血走らせながら
なんとか始発に乗り込み夜明けとともに南へ向かい
はるばる一ノ関へ

一時間半揺られる

そこから路線バスに乗って厳美溪へ

不馴れな一ノ関で待っていると案の定バスは数分遅れてきて
乗り場を間違えて来ないのではとかすっかり肝を冷やした

無事乗り込み揺られること20分
たったこれだけの距離なのに往復1000円は高い
本数も利用者も少ない分 高くつくのは仕方のないことだけど。

なんとも物悲しいガラスパークとやらを横目に
ほとんど人のいない厳美渓にたどり着くのだった

どう回ってよいのかもわからず
案内板を見てとりあえず30分コースへ

すぐに橋から川が見えて清々しい気持ちになった

紅葉が色づき散策するには大変心地よく心和んだ
見渡すほどにその美しさに自然と笑みがこぼれる

すっかり秋も深まりました🍁

秋だなぁ…

こんなにゆっくりしみじみと紅葉や秋を味わったのはいつぶりだろう…
日本に生まれて良かったなぁ…

🍁

湖かと思うくらい川の水面は穏やかで
空と雲が見事にはっきり映っていた

朝の清らかな空気を胸いっぱい吸い込んで
落ち葉の上を歩いていく

吊り橋をわたり一周

こんなに光が入ることってないよね!

今朝は多少空が淀んでいたのだけど
すっきり晴れて眩しいくらいの光

川のほとりの休憩所でコンビニのおにぎりを頬張る🍙
自然の中で食べるごはんはひと味違うな!

しばし、ゆるりと時間を味わう

さて、バスの時間まであと少しある。
70分コースの方にお邪魔して
有名なかっこうだんごのお店や客席を見てみよう

かっこうだんごとはおそらく
鳥のカッコウとはなんら関係なく 笑
滑降するだんごという意味
川の上を滑車を使ってだんごが運ばれていくのだ

これはぜひ見てみたいと思ったのだが
まだ営業時間前だった。残念。

帰りがけにオープンしたので横目で見ながらバスに乗り込むのでした
頼みたかったなぁ~

*˖✧𓇼つづく𓇼✧˖*

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