見出し画像

純喫茶の聖地【木の実】@小岩

JR小岩駅北口から徒歩3分ほどの場所に店を構える【珈琲木の実(きのみ)】。

一見、清里とかにでもありそうな山小屋風の佇まいが目を惹く。

こちら、1955年(昭和30年)創業の喫茶店。
当時は【純喫茶木の実】で、場所も、同じ小岩ではあるが、現在の南口のフラワー通りに店があったようだ。

外観も独特だが、店内もかなり独特。

ちょっとゴチャゴチャと装飾されていて、埃っぽそうな店かと思いきや、物がある割には手入れが行き届いている。ランプシェードに埃がかからないようビニールをかけているのがまた昭和っぽい。

テーブル席は対面で座れるものの他、おひとりさま用の席もあり、ちょっと基地っぽく、おひとりさまも多い。また、意外な感じではあるが、女子高生もなにげに訪れている。

小岩で一番古いドリップコーヒー専門店を謳っているだけあり、コーヒーメニューはアレンジ含めそれなりに種類豊富。

こちらのお店、「マツコの知らない世界」などで『氷カフェ』なるドリンクが紹介されていて、多くのお客さんが注文している。

氷カフェ:650円

氷カフェとはコーヒーを凍らせたものがグラスに入っている。

懐かしい牛乳瓶が別で用意されていて、自分好みに牛乳を注ぐ。

牛乳を注いだだけでも、少し氷が解け、コーヒーの味がしてくる。
注いですぐは、コーヒーの香りと味わいは薄いが、時間が経ち、氷が解けてくると、もう少しコーヒーの存在感が出てくる。

どこか懐かしい味。

ちなみにこの牛乳。これ自体もほどよく濃厚でおいしい牛乳であった。


ブランデーウインナーコーヒー:750円

笑っちゃうぐらい適当な感じに絞られたホイップクリームであるが、混ぜずにそのままヒトクチ飲むと、ガッツリとブランデーが効いている。

コーヒーの香りが消えるぐらいブランデーが強いが、上に乗った生クリームも甘すぎないので、最後までおいしい。


リンゴタルト:490円

りんごタルトは温められて出てくるのでシナモンとカスタードの甘くいい香りが広がる。

リンゴが大きくカットされていて、シャクシャクとした食感が残っていて、地味にうまい。

BGMはオルゴールがかかっていたかと思っていたら、急に童謡の桜がかかったり、オールディーズっぽい曲がかかったりと統一性はないけれど、なんだか居心地よかったな。

小岩には江戸川区初のスタバがあるようだが、スタバに比べちょっと値の張るここに女子高生が足を運ぶとは、味なのか、雰囲気なのか、それなりの理由があるからなんだろうな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?