怪しい雰囲気だけど味は本格【餃子荘 紅蜥蜴】＠桜新町

おいしい担々麺を求め、東急田園都市線桜新町駅から駒澤大学駅方面に向かう途中にある、小さくも異様な存在感を放つ【餃子荘 紅蜥蜴（ぎょうざそうべにとかげ）】という中国家庭料理の店に行ってみた。

大きな蜥蜴のオブジェといい、なんちゃって系中華な雰囲気がプンプンしている。人気店とのことであったが、扉を開けると、誰も客がいない・・・。
夕飯時なのに大丈夫か？といらぬ心配をしてしまったが、基本的にお客さんは2階へ通したいのか、2階は満席で、1階の厨房手前の二人掛けのテーブル席に案内される。

小さな厨房では料理人ぽく見えないおじさんが調理している。
たまにホール担当のおじさんも手伝っている。

メニューは1ページ一品ずつ、説明書きとともに手書きされている。

水餃子：500円
餃子はすでに包んであるものが調理されている。

抜群の人気！！
エビ・イカ入りプリプリ　蝦魷春巻：＠380円

エビとイカのすり身が春巻きの皮に包まれたもので、コレ、ビールのつまみにさいこー！
海老といかのプリっと感と春巻きの皮のパリッと感がうまい。
ほんのり塩味がついているので、なにもつけずにいける。

普通のセロリーとは違いますセロリ―と貝の炒め：950円

なるほど、ホワイトセロリが貝と一緒に塩味ベースで炒められている。
レモンをたっぷりしぼってさっぱりと。

名物　四川の代表料理です麻婆豆腐：900円

麻婆豆腐は絹豆腐が少し大きめにカットされていてボリューム感あり。
運ばれた瞬間、花椒の香りが広がる。

さほど辛さはなく、味噌ベースの濃厚な味わいでひき肉たっぷりなのでライスが合う。時折、花椒の粒がクチの中で花開き、徐々に辛さが蓄積。

今回ライスは中サイズにしたが、大サイズでもいいぐらい。

当店　一番人気！
担々麺：

運ばれた瞬間、胡麻の香りが広がる。
スープは胡麻だけではなくナッツも使われているのだろうか。その香りに負けない濃厚感。濃厚と言ってもドロッと重いスープではなく、ミルキーでさらっとしていて、飲み干したくなるぐらいのうまさ。

麺は細めで、スープがよくからむ。

丼ぶりの下からよーく混ぜて食べると、時々パクチー、時々花椒の香りと、濃厚な中にもさっぱり感もありで実に奥深い。

人気の担々麺もさることながら、麻婆豆腐も、今まで食べてきた中で3本の指に入っちゃうんじゃないかと思えるぐらいのおいしさであった。

怪しげな店名と怪しげな店構えではあるけれど、町中華としてはなかなかレベルの高い店で、次から次へと客がやってくるのも納得。

ミシュランじゃないけれど、わざわざ足運んだ価値ありだったな。