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隠れ家は和の世界【和茶】@神楽坂

神楽坂の路地奥、住宅街にひっそりと店を構える【和茶(わちゃ)】。Google mapを頼りにしても、「え?本当にここであってる?」と思うぐらい控えめ。

奥の細道を進むと、雰囲気のある入口。

引戸を開けると、パッと祇園の厄除けちまきを飾った茶室が目に飛び込んでくる。

なんてステキな空間だろうか。
着物を着た女将がもてなしてくれる。

白湯とおしぼりが出されるのだが、この白湯がやわらかで実にうまい。

本日のお菓子は春の和菓子。訪れた時間が遅かったこともあり、2種から選ぶことに。

薄茶と桜餅:1400円

桜餅は道明寺の桜餅。

桜の葉の香りをまとったさくら餅は少し塩が効いたこしあんで上品な甘さ。

薄茶は宇治のもので、香りよく、やわらかな味わい。

お茶の後は器も鑑賞。

阿波晩茶と米の花:1400円

運ばれた瞬間、ふわりと酸味のある香りが広がる。

なんでも、阿波晩茶は茶葉を乳酸醗酵させたものとのこと。一杯目、香りは酸味があるのに飲むと酸味はなく、どこか中国茶のような印象もある。

番茶(ばんちゃ)であれば高温で淹れるが、阿波晩茶は低めの温度で淹れるらしいので、冷めてもおいしいお茶で、時間が経つとまた味わいが変わってきて、なんだかクセになるお茶であった。

米花は女将のいとこが考案したものとのこと。
有田焼がこれまた映える。

やわらかな甘さでとろとろとしていて、甘酒のような感じでおいしい。
トッピングのフルーツは季節によって異なるらしく、酸味のあるフルーツは特に相性がよいとのことであった。

ここは外国人を連れてきたら喜ばれること間違いなし。というか、日本人でさえ、テンション上がる。

茶室と言うとお点前を知らないと敷居が高いが、こちらであれば、お点前を知らずとも、ゆったりとした気持ちでおいしいお茶時間を過ごすことができる。もちろん、茶道に精通している方も裏切らない本格派。

いや~いい店見つけたわ。


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