エキナカということを忘れてしまう【東京ギョーザスタンド ウーロン】＠東京駅

エキナカもここまで来たか。

いや、確かにここ数年、エキナカのレストランのレベルは上がった。
もう駅から出ずとも、そこそこ満足のいく店というのはあった。

しかし、ついにエキナカの店にミシュランシェフと中国の点心師が参画。皮の作り方や肉の挽き方まで徹底的にこだわったという餃子が食べられる店がグランスタ東京に出現。

その名は【東京ギョーザスタンド ウーロン】。
店で肉（イベリコ豚）を挽き、皮を手で伸ばし、包んだ餃子が食べられる。

この外観からして、エキナカとは思えぬ、まるで中国の町中の一角を切り取ったかのような光景。店内はカウンター席のみで、店の外には立ち飲みスペースがある。

丁寧に書いてはいるけれどちょっとブサ文字手書きメニューで、現地感を出す。

とは言え、ここは東京。
店内の一角にはタップが並び、クラフトビールを飲むことができる。
しかも500円とは良心的。

ベアードビール帝国IPA：500円
烏龍茶を使ったウーロンエール：500円

ウーロンエールはビールっぽい感じはなく、烏龍茶感覚のビールであった。

トッピング：500円

なにこのオシャレな一皿！
薬味（紅しょうが、きざみ大葉、ネギソース、白芝麻ダレとパクチー、粉辣油）もこういう風に盛るだけで、なんだかテンション上がる。

生ザーサイは餃子が出てくるまでのつまみにどうぞとのこと。
フレッシュなザーサイってうまいな。塩味ベースでサラダ感覚。

名物　よだれ鴨：780円

まるでフレンチの一皿？

香ばしく焼かれた皮目にしっとりとした身で、香りがいいんだ。
値段も値段だったので、正直期待値が低かったこともあるが、ちょっと驚いた。

鴨肉の下に敷かれていた特級鎮江香酢を使った酸味ある少しピリ辛なネギソースを合わせて食べるよりも、鴨肉だけで食べるほうがより美味かな。

焼き餃子：500円

もっちりとした生地の中から、まるで小籠包のように肉汁滴る。

肉あんは手切りしたかのような食感で、ほどよく下味がついている。
下味は濃すぎることなく、そのままでもいい味ではあるが、せっかくトッピングを注文したので併せてみたのだが、薬味を合わせもまたうまし。

こんなに薬味モリモリでも、喧嘩しない。

水餃子：500円

水餃子も焼き餃子も甲乙つけがたし。

トッピング合わせのおいしい餃子と言うのは、単品勝負ではイマイチなことも多いが、ここは、トッピングやソースに頼らず、単品勝負ができる本格餃子。

サイドメニューのよだれ鴨も満足度高く、ここが駅構内の店ということをすっかり忘れて楽しめた。

餃子を作っている子は点心師ではないけれど、モーマンタイ（無問題）！

ちなみにこちらのお店、お支払いはキャッシュレス。