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話題の鶏清湯【神保町黒須】の鴨と豚@神保町

ここ数年、鶏を使った澄んだスープが特徴の鶏清湯ラーメンがブームのようで、その中の一軒、神保町の路地裏で行列ができている【神保町黒須(くろす)】に行ってみた。

こちらのお店、2016年にオープンした店とのこと。

今回のお目当ては限定メニューの鴨蕎麦。
ちなみにメニューに記されている「szatmari(サットマリー)」はハンガリーの品質の高い鴨やフォアグラを扱っている会社のようだ。

店内は狭く、8人掛けのL字型カウンターがあり、食券機の横にウェイティングシートと荷物掛けがセットされている。荷物掛けはテーブルの下にもついている。

szatmariの鴨そば 正油:1350円

醤油味のスープはほんのりと甘さがあり、そこに鶏油のコクがプラスされている。

全粒粉入りの細麺が実に美しく盛られているので、箸で麺をキレイにすくえる。細麺ではあるがハリがあり、まるで細切り蕎麦のよう。
食べるときも蕎麦をすするようにズズズズッと音を立てて食べるとうまい。

鴨肉はしっとりやわらか。にんにくの香りがほのかに広がる。

添えられたネギは2種。丸のネギはシャクシャクと隣にも響くいい音。
みじん切りのネギは時折香草のような香りや柚子も香りが広がり、これらの薬味が実にいい仕事をしている。

鰹出汁ではないという点ではまったく別モノではあるが、ややもすれば蕎麦屋の鴨蕎麦か?と思ってしまうようなラーメンであるが、この薬味によって、この店ならではのオリジナリティを感じた。

焼豚塩蕎麦:1300円

これまた美しい盛り付け。

天草大王で採ったスープは入荷されたかのようなまろやかさのある塩。しっかり感じる動物系のコクを塩がすっきりとした味わいにしている。

こちらの麺は先の鴨そばの麺とは異なり、全粒粉は使われていないツルっとした平打ち麺。

大きさのある薄切りの焼豚はやわらかしっとり。この焼豚自体は特に味が染み込んでいたりしていないので、スープとよく合う。

なが~くてシャクシャクの穂先メンマ。

醤油も塩もどちらのスープもそれぞれのよさがあり甲乙つけがたし。久しぶりにスープを飲み干す。

スタッフも目がよく行き届き、おいしく気持ちよく食事ができる店であった。

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