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タコスと侮るなかれ【ロス・タコス・アスーレス】@三軒茶屋

タコス気分のこの日、東急田園都市線三軒茶屋駅から徒歩10分ほどの場所に店を構える、サボテンが目印の【Los Tacos Azules Sangenjaya(ロス・タコス・アスーレス世田谷)】へ行ってみた。

こちらのお店、ランチタイムとは言え、「タコスなのに」(とこの時点では思っていた)炎天下にも関わらず何組かの待ち客あり。またインバウンドと言うよりは、日本に暮らしていると思しき欧米人客も多く待っていた。30分ほどだろうか、しばらく待った後、店内へ案内される。

白とブルーを基調とした店内はカウンター5席とテーブル席が5卓、奥に4半個室があり、この日は半個室へと通される。

メニューを見ると、鶏、豚、牛という肉メインだけではなく、季節感ある食材との組み合わせがいくつもあり、選ぶ段階でちょっとワクワクしてくる。
ただ、時間帯が遅くなると売切れメニューもでてくる。

まず最初にハラペーニョとズッキーニのサルサとトマトのサルサが出てくる。

生ビール(ヱビス):750円


グアカモレ:850円

【ロス・タコス・アスーレス】のトルティーヤはメキシコから輸入したブルーコーンを自家製粉し、生地づくりまで行っているとのこと。
なので、黒っぽい色合いをしているのだが、サクサクっと軽いトルティーヤ。

アボカドディップもアボカドの濃厚さの中にさっぱりさもあり食べる手が止まらない。


鶏肉とモレベルデ:600円
かぼちゃの種をベースにした漏れの鶏肉和え

まずなにはさておき、注文後に1枚ずつ焼いているというトルティーヤはもっちりとしていて香りがよい。
そんなトルティーヤの上には豆の香りのするなめらかなペーストが塗られ、その上に鶏肉を和えた、ほんのり辛味のあるモレが乗っている。

散りばめられているカボチャの種がカリカリと食感のアクセントになっている。こまかくほぐれたチキンもその存在感はしっかりと感じられ、うまいな。

トマトのサルサがおすすめとのことであったが、なくても十分満足のいく味わいであった。


おかひじき:600円

ニンニク炒めのおかひじきはほんのり辛味も効いていて、シャキシャキした食感もよく、色合いもイイが、これまたうまい。


ゴーヤと砂肝:650円

なにこの組み合わせ?っという感じではあるが、胡麻のサルサで和えたゴーヤと鶏の砂肝炒めは新しいおいしさの発見。


メスカル(アマラス エスパディン ホーベン):1100円

メスカルとはメキシコのアガペの蒸留酒とのことで、初心者であればこちらが一番メスカルの特徴を捉えているということで、こちらをお勧めされる。
味は少しスモーキー。37度ではあるが、炭酸で割っていることもあり飲みやすい。

カルニータスのサルサ煮:600円

トマトサルサで煮込んだカルニータス(豚肉)はとろとろで、ほんのりと辛味はあるが、角煮的。カルニータスが少し燻製されていることもあってか、メスカルとの相性さらによし。


焦がしなすと山羊チーズ:750円

ほんのりスパイシーな茄子のペーストの上にフレッシュな山羊のチーズとハーブにアボカドが添えられていて、見た目もキレイ。

トマティーヨのフレッシュサルサを軽くかける。

山羊のチーズと言うと、少しクセがあるイメージもあったが、フレッシュなせいか、サルサやハーブ、焦がし茄子の組み合わせの効果か、おいしさだけが残る。


しらすのオムレツ:570円

タコスでオムレツって斬新!と思ったが、このオムレツがオムレツ自体の完成度高く、ちゃんとしらすの香りも広がり、オムレツもふわっとやわらかで、合うもんだ。

タコス一つ一つがただおいしいというだけではなく、一つ一つが料理になっていて、満足度がめちゃくちゃ高い。あまりにおいしいのと、旬を感じる素材や思いもよらぬ組み合わせが魅力的で、ついつい追加注文をしてしまったが、最後まで裏切られることはなかった。

タコスと言うと、お酒のおつまみだったり、軽食なイメージもあり、ファストフード的位置づけに置かれがちだが、ココ、【ロス・タコス・アスーレス】のタコスを食べたら、料理としての完成度が高く、その考えは改めざるを得ないだろう。
ここは、季節を変えてまた足を運びたいし、待つ甲斐ありな一軒だな。

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