天然氷の蔵元【阿左美冷蔵 金崎本店】@上長瀞/埼玉
天然氷の蔵元の一つ、埼玉県は上長瀞にある【阿佐美冷蔵 金崎本店(あさみれいぞう)】へかき氷を食べに行ってきた。
最寄駅である秩父鉄道上長瀞駅から歩いて5分ほどの場所にある。
久しぶりに足を運んだのだが、随分と雰囲気が洗練されていた。
阿佐美冷蔵は夏場などは軽く2時間待ちとなる人気店なので、この日も開店の1時間前に訪れたのだが、それでも先客が10組弱ほどいた。
金崎本店は本館と新館があり、それぞれメニューが異なる。
本館はどちらかと言えば定番メニューである一方、新館は大人限定ということもあり、イチローズモルトなどお酒を使ったものやオリジナリティのあるメニューが用意されている。
今回は新館を利用することに。
新館の場合は建屋の中でゆったりゆっくりかき氷を楽しむことができる。
BGMはジャズが流れる。
席にはウエルカムドリンクの桃水が用意されている。
やさしい甘みで桃の香りがよい。
新館メニューの中に、「本日の生」ということで、搾りたての生果汁を使ったかき氷があり、この日はみかん、りんご、いちご、バナナ、パインの5種類が用意されていた。
四季生果汁のかき氷(みかん):1800円
うず高く盛られたかき氷。
見るからにふわっとして美しい。
みかんシロップは言うなれば濃厚なみかんジュース。甘酸っぱさがあり、すっきりとしていて、香り良い。
みかん果汁は自分好みに氷へかけて食べる。
果汁をかけてもへたらない。
みかんうまいな。
練乳もついているのだが、練乳の必要性ゼロ。
四季生果汁にはコーヒーゼリーか抹茶ゼリーをつけることができるので抹茶ゼリーにしたのだが、これが意表をつくビター度合いであったが、悪くない。
お口直しは梅干しというのもよいな。
蔵元秘伝みつ極みスペシャル
”春秋” 桜あん&栗あん&あずき 白玉つき:1800円
阿佐美冷蔵と言えば、和三盆を使った『蔵元秘伝みつ極み』。
(こちらの蜜は本館でも味わうことができる。)
和三盆なので、最初のヒトクチ目はその優しい味に物足りなさのようなものを感じたのだが、
食べ進むにつれ、蜜がおいしいからか、氷がおいしいからか、クセになるというのか、どんどんどんどん食べたくなってくる。
そのため、3種のあんの存在を忘れそうになってしまうが、
あずきはこっくりとした濃厚さがあり、桜あんはなめらかな舌触りで桜の葉の香りがパッと広がり、
栗はねっとり濃厚(かつ、上に乗っている甘露煮が栗の味が濃くてうまいんだ)で、それぞれ異なるタイプなので、食べた感じが似たり寄ったりにならず、それぞれを楽しむことができる。
白玉も茹でたてでもちろんうまい。
それぞれのあんは、秘伝みつとの相性もよく、もちろんおいしいのだけれども、
本当の意味で阿佐美冷蔵の氷を味わえるのは、この、『蔵元秘伝みつ極み』なんだなと改めて思う。
ミシュランの選定基準ではないけれど、ここには、まわりの環境含め、遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしいかき氷があるな。
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