見出し画像

喫茶店ランチ【デンキヤホール】@浅草

喫茶店のナポリタンが食べたくなり、浅草の千束通り商店街にある【デンキヤホール(でんきやほーる)】という老舗喫茶店へと足を運ぶ。

画像1

店内へ入ると、たばこの香りに包まれる。

画像2

建物自体はさほど古さは感じないが、棚の上に並ぶさいとうたかを作品のマンガや公衆電話、一部のテーブルはテーブルゲームになっていたり、なぜここにこのタンス?、などもろもろ昭和の雰囲気を色濃く残している。

画像3

テーブルの上には灰皿常備。
客の顔ぶれも常連のおじいちゃんもいれば、たばこ吸いながら打ち合わせをしている人もいれば、若い女子もいたりと幅広い。

画像4

この日、こちらの店へ訪れたのはちょうど12時。
何の疑いもなく、ナポリタンと名物のオムマキを注文すると、今から麺を仕込むので、出来上がるまでに20分ほどかかると言われる。

画像5

仕方ない、食後に頼むつもりでいた、浅草の古い喫茶店でたまに見かけるこちらを先に注文することに。

ゆであずき:550円

画像6

「ゆであずき」は茹でたあずきではあるけれど、アッツアツなホットドリンク。

画像7

グラスの底にゆであずきが沈んでいる。

画像8

上澄み液はサラサラとしていて甘い。
これはちょっと飲みきるのは辛いかな?と思ったが、さにあらず。

画像9

ほくほくに茹でてあるあずきがほどよく塩気が効いていて、甘さもあるが、味がたるくないので、クセになる味。

画像10

全体をよく混ぜて飲むのだが、この後出てくる食事がしっかりと味付けされていて濃い味なので、お口直し的な存在としてもちょうどよい味。

画像11

これから気温が下がってくると体もあったまってよさそうだ。

ナポリタン:700円

画像12

喫茶店のナポリタンと言うと、ケチャップ色のものを想像するが、こちらは照明の関係か、ちょっと茶色なナポリタン。

画像13

麺は細め。具は王道、ハム、玉ねぎ、ピーマン。

画像14

そうそう、コレコレ、喫茶店のナポリタンの香りだ。この香り、家では出せないんだよな。

画像15

味付けはケチャップベースではあるけれど、少し甘口。味付け濃いので粉チーズはかけなくともいいのだが、ついかけてみたくなるのが喫茶店のナポリタン。

画像16

オムマキ:700円

画像17

オムマキを注文すると、ソースとやげん堀の七味、八幡屋礒五郎の七味、そして原了郭の黒七味と一味がセットで運ばれる。

画像18

オムマキ、やきそばをたまごで包んだものと思っていたのだが、いわゆる焼きそばとは異なり、平打ち麺。かつ、そばは茹でではなく、蒸したものを炒めているようで、独特なやわらかさ。

画像19

麺はやわらかだが、たっぷりと入っているキャベツが麺とは対照的にシャキシャキとした食感となっている。

画像20

味付けはソースベースではあるのだろうが、いかにもソースです!というほどソースが主張しているわけでもなく、味付けがなんとも分析しがたいのだが、なんだかうまい。

画像21

焼きそばにケチャップだったり、七味や一味なんて合うのか?と思うが、薄焼きたまごが仲介しているからか、それとも麺の味付けが甘みがあってソースの主張がないせいか、違和感なくあう。

画像22

オムマキと言う食べ物、初めて食べたが、喫茶店らしい食事と言おうか。ナポリタンもそうだが、喫茶店の味ではあるけれど、この店独自のものも感じられ、なかなかよかったな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?