隠れ家フレンチ【西洋料理 夏目亭】@神楽坂
神楽坂芸者新道にある雑居ビル2階に店を構える【夏目亭(なつめてい)】。気にしていなければ見落としてしまいそうなぐらい看板も控えめに置かれている。
店はビルの2階奥にあるのだが、階段あたりからちょっと様子が変わってくる。
外観は古びた雑居ビルだが、サーモンピンクとターコイズブルーの組み合わせにより独特な世界観を作り上げられている。
いわゆる玄関に一歩足を踏み入れるともう1枚扉があるのだが、その扉の向こうの世界にちょっとワクワクしてくる。
店内もまたターコイズブルーの壁であるが、調度品がアンティーク調なこともあり、なんだか落ち着く。
この日はコースで予約する。
~Pre Fix Lunch B~全5品+乾杯スパークリング付:3500円
一皿目は3種のやさいのオムレツとテリーヌ・ド・カンパーニュ、ピクルスの盛り合わせ。
オムレツと言っても、いわゆるたまごのオムレツとは異なり、テリーヌ風。
にんじん、グリンピース、トランペット茸の3層になっていて、ふわっとやわらかな食感。
それぞれの素材がやさしく広がる。
テリーヌ・ド・カンパーニュは爽やかなセージの香りがあたりに広がる。
温められたシャンピニオンとの相性は言うまでもなし。
ピクルスはスパイスが効いていてひと手間感あり。
グラスワインはシャルドネ、リースリング、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランの3種類あり。
二皿目はグリンピースのスープ。
グリンピースの香りが口の中でパッと広がり、春を感じる。
メインは3種の中から選ぶことができる。
ひらまつ和牛のロースト 赤ワインソース:+@1200円
ひらまつ牛のランプ肉(お尻の内側の肉)のローストは赤身ではあるが、弾力とやわらかさを兼ね備え、しっかりと旨味あり。
脂身も覆った状態でローストされているので、食べ応えもある。
赤ワインソースも上品な味わいでうまい。
デザートはクレームキャラメル。
かなりビターなキャラメルソースがたっぷりとかかっている。
なめらかな舌触りでビターな中に卵やクリームの存在も感じられ、これまたうまい。
フレンチをベースとした季節感じる料理は上品でありながら、満足度もあり、なおかつ印象的な壁の色合いが日本でありながら日本ではないような感じにもなり、気分的にゆったりとランチを楽しむことができた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?