アジフライの最高峰【谷中冨じ家】@千駄木
JR日暮里駅から谷中商店街を抜け突き当たるよみせ通り商栄会に店を構える【谷中冨じ家(やなかふじや)】。こちら魚屋直営の料理屋で、ランチタイムのみ営業している。
昔ながらの対面式の魚屋で魚は切り身を中心に見るからにおいしそうな旬の魚や刺身などが並び、【谷中冨じ家】で食べられる焼く前の西京焼きなども並ぶ。
客の顔ぶれは様々で、地元の方もいれば、観光客もいる。中には外国人観光客もいて、刺身を購入する際、醤油と箸をもらっていたりして、見ていて飽きない。
店の奥では、ロサンゼルスドジャースのキャップを被ったおやじさんが身の厚い鯵を捌いている。これはアジフライが期待できる。
しばし待った後に店内へ案内される。ナチュラルテイストの店内で、奥に掘りごたつの小上がりあり。
レギュラーメニューは8種類だが、魚の入荷状況によって多少変わるようだ。
ランチビール:600円
お通しに、隣の魚屋の店頭で販売していた小女子とくるみの佃煮がつく。
やさしい甘さで小女子の香りとくるみのサクッと感がイイ。
コレ、ビールを注文したからなのかと思ったが、お酒を注文せずともサービスで出てくるみたいだ。
アジフライ膳:1815円
膳にはやさしい味わいでやわらかな切干大根と、
干し海老とかつおぶしが散りばめられた白菜の浅漬け、
あおさの味噌汁がつく。味噌汁の味もホッとする味わい。
ごはんもツヤツヤ。
お待ちかねのアジフライは刺身で食べられるものを揚げているとのことだが、まずその大きさにびっくり。
イカフライかと思うほどの厚みと大きさで、鯵も2匹ですか?と思うぐらいのボリューム感。
衣はサクッと軽く、身はしっとり。下味具合も絶妙で、ソースやタルタルなど何ももつけずともそのままでおいしいアジフライ。
とは言え、添えられているタルタルソースもたまごたっぷりでこれ単体でもおいしく、もちろんアジフライと併せてもウマウマだ。
ぎんだら御膳:1815円
自家製のぎんだら西京焼きは実いい色合いに焼かれている。ごはんがススムという濃さではなく、漬かり具合は浅めで上品な味わい。
ほどよく脂が乗り、しっとりふわりとやわらかでうまい。
皿には谷中生姜が添えられている。
魚屋が経営する料理屋で、魚料理がおいしいのはある意味最低条件ではあるが、ここは期待値を上回る魚料理だけではなく、小鉢なども含め、大満足なランチであった。
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