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あたりまえじゃないあたりまえ体操

右足を出して左足出すと〜歩ける!
あたりまえ体操♪

COWCOWのネタ、「あたりまえ体操」の1フレーズです。ネタの中では一番有名なのではないかと思いますが、これって、「あたりまえ」なんかじゃないんですよね。脚がない人にとっては。または、下半身不随の人、寝たきりの人、脚が不自由な人にとっては、「あたりまえ」どころか、不可能に近いものがあります。

いやぁ、コンプライアンスの厳しい時代に、下手したら利権団体から叩かれるかもしれないネタですよね(^^;お笑いだからよかったかもしれませんが、この辺は、8.6秒バズーカーとは違う、実績のあるCOWCOWだから許されたことかもしれないですね。

今回私が言いたいのはこういうことではありません。

11月18日に放送された「ワイドなショー」で、不倫で・・・じゃない、「五体不満足」で有名な乙武洋匡さんが出演していて、義足を付けて歩くということに挑戦していました。乙武さんの脚は、脚と呼べるものではなく、出っ張り程度です。そんな状態で、義足を付けて歩けるように、ずっと練習していたそうです。5、6歳の頃、義足を付けて歩く練習をしたことがあるそうですが、それ以来とのことで、立つことも難しいものでした。おそらく例の一件の後、練習を始めたと思われますが、数ヶ月練習して、何とか立てるようになり、歩くことができました。その距離は「7m30cm」です。それ以上は体力の限界であり、少しでもバランスを崩すと、前のめりに倒れてしまいます。腕のない乙武さんは、倒れてしまうと、顔から突っ込んでしまいます。なので、周りや前に人がいないと、まだ歩くことはできません。恐怖との戦いでもあります。しかし、確実に、立ち、歩くことができたのです。

右足を出して左足を出すと歩けるというのは、果たして「あたりまえ」なことでしょうか?

その姿を見て、両親は涙を流して感動したそうです。誰でも「あたりまえ」にやっていることですが、手足がない乙武さんが、義足や開発者、科学の力を借りて、「ありえない」ことをしたわけです。

歩けない乙武さんが義足を付けて歩くということは、相当きついそうです。リハビリでもなく、それは「初めての挑戦」とも言えます。42歳にして初めて歩くということは、もの凄いことですよね。

歩くという「あたりまえ」のことが「あたりまえ」ではないということに気付かされました。乙武さんは、東京オリンピックの聖火ランナーを目指しているということで、聖火を繋ぐ距離は200mだそうです。実現させたら、それは奇跡に近いことですね。「ありえない」ことをすることが「奇跡」と言うなら、それは奇跡です。

別に、乙武さんが好きとかそういうのではないのですが、「ありえない」ことを「あたりまえ」にする奇跡を起こしたら、世間もちょっとは見直してあげてほしいものですね(笑)

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