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 僕の名前はエグレス・エルゼン(えぐれす・えるぜん)。
一つの大きな家族の中に生まれた。
この世界には火、風、水、土、葉という魔法が存在するが、僕はそれが一つも使えない。しかし、僕は暗闇の魔法が使える世界でたった一人のダークネス魔術師。

 ボディーガードが走っていくと、僕は草の影にで、棒を拾いまるでこの騒ぎを聞きつけたかのようにお父さんのところに駆けつけた。
「僕も来ますか?」
と、僕は心の中で喜びながら聞いた。何も魔法が使えない人がこんなことができたからだ。
「エルゼンか。お前はいい。」
「はいお父さん。」
と、僕はスキップしながら出て行った。
「???」
それを見ていたメイドの二人が変に思った。
 それからしばらくしてみんなが集まった。
「あ、カリゲス様。いったいどうしましたか?」
と、連れてこられた火使いの一人が言った。
「これが見えるか?」
と、完全に黒焦げになった鉄の板を見せた。
「こ、これはどういう...」
火使いの皆は全員驚いていた。
「これは誰か火使いが完全に焼いたと判断したため、君たちを呼んだというわけだ。」
と冷静ながらお父さんは言った。
「こんなことができるのは誰だろう。」「その人にどうしたらそんなに強くなれるのかを聞きたいなー」
ザワザワと周りがうるさくなっていった。
「静かに!」
お父さんは少し怒っているように見えた。
「それではそなたたちの力を見せてもらおう。そしてこの鉄の板のようにこちらの鉄の板をできるか見せてもらう。」
彼の横には焼き焦げた鉄の板ときれいな鉄の板が置かれていた。
「もしも出来たとすれば、この一万ビット(一万円)を賞金として渡す。」
ザワザワと、そこら中から話し声が聞こえてきていた。
「それでは順番にこの鉄の板にファイヤーボールを打ってみたまえ。」
それから皆が鉄の板にファイヤーボールを打ってみたが、みんなが力を合わせてもほんのちょっとだけ焦げただけだった。
これでは完全に焦がすのは一日をはるかに超える時間が必要になるだろう。
「彼らがだめならいったい誰がやったのだ。」
と、お父さんはとてつもなく困っている顔になっていた。
その後、この話は一旦保留になった。
 僕は五歳。今日は五月十四日。シャドウボールを使いこなした今、僕はとてつもなく暇だ。
そして、それから五日間。めちゃくちゃ暇でたまらなかった。
五月十九日、僕の家にいある人物が来た。
「今日は。ガリゲス様、エルゼンさん。私の名前はガーリネット・ハリゼンテル(がーりねっと・はりぜんてる)と申します。ガーネと呼んでください。」
ガーネは髪は少し白い黄色で、目は焦げ茶色で小さく、普通に可愛く優しそうな女の子だった。
「おはようございますガーネさん。お待ちしておりました。」と、お父さんが返事をした。
「え?は?」僕はとてつもなく混乱していた。なぜかというと、僕は一切こんなことを聞いてなかったからだ。
「クスッ、エルゼンさんは聞いていなかったようですね。」
「そういえば言っていなかったな。」お父さんは、いつもの顔が少し乱れていた。
「エルゼンさん。私は今日からここに泊まることになりました。これからよろしくお願いします。」彼女の顔は普通に笑っていた。
「エルゼンさんじゃなくてエルゼンでいいよ...ってえ!? 今なんて言いましたか!?」と僕は死ぬほど驚いた。
「今日からここに泊まる事になったと...」
「@♯$%#」僕はどう返事したらいいのか全く分からなくなった。
「クスッ」とまたもや彼女は笑った。
「それでは少し中に入れてもらっていもよろしいですか?」と、彼女言い、「いいでしょう。」と、お父さんが返事した。
その後、一人のメイドが彼女を僕たちのデカい家(自分でも迷子になったことがある。)の中を説明しにいった。
僕は自分の部屋に行き、ベッドに寝転がった。
まさか誰かが住みに来るとは...しかも女の子で。
それから10分後、僕は何かをするために部屋を出た。
するとそこへガーネさんが歩いてきた。
まるで僕の行動がすべて見えているように感じ、不気味に思えた。
「今日は。エルゼさん。」
僕は3歩あとずさりした。

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