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オーストラリア農業の先進性から学ぶ! 第53回 グローバル展開するための植物工場 ~その2~

植物工場の建設には、慎重な計画が不可欠です。ここでは、「完全閉鎖型」植物工場事業を成功させるための栽培条件について詳しく説明します。
先ず、植物の生育に必要な要素を考察します。作物が健全に生育するためには、①光、②温度、③CO2(二酸化炭素)、④水、⑤養分の十分な供給が必要です。そのため、これらの代替えとなる環境を人工的に創り出す必要があります。

植物工場での栽培作物

一般的に植物工場で栽培し易い作物は、栽培期間が短い葉物野菜です。「第26回新規で農業事業を成功させるには?」で解説した通り、栽培期間が短ければ短いほど、栽培期間中の病気のリスク(「完全閉鎖型」植物工場では害虫のリスクはほぼ無い)を抑えることできるためです。

■植物工場での栽培作物

一般的に植物工場で栽培し易い作物は、栽培期間が短い葉物野菜です。「第26回新規で農業事業を成功させるには?」で解説した通り、栽培期間が短ければ短いほど、栽培期間中の病気のリスク(「完全閉鎖型」植物工場では害虫のリスクはほぼ無い)を抑えることできるためです。

植物工場では、水耕栽培(水耕で液肥を使う栽培)システムが支流で、液肥を常に配管に循環させるために、たとえ一ヵ所で病気が発生したとしても、その病原菌が配管を通じて循環し同じ制御区画内にある作物が全滅してしまうケースは珍しくありません。

また、「完全閉鎖型」の環境であるため、屋外に比べ病気が蔓延し易いのも確かです。そのため葉物野菜の中でも「マイクロハーブ」、「スプラウト」といった播種後一週間程度で収穫できるようなリスクが少ない品種が、新規参入者にとって人気があります。

私がオーストラリアで参画した植物工場(葉物野菜:マイクロハーブ等)プロジェクト一例:


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