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②2016-17イタリアでフランスの長期ビザ申請

*初出執筆当時:2017/01/15くらい
*関連noteの説明はこちら
*この寄稿記事のほうが読みやすいです。が、このnoteのほうがリアルタイムで書いていたものになります。


*初出執筆当時:2017/01/05あたり。追記は 「*」をつけてます。

フランスのビザをイタリアで申請してみた、の段!(J’ai demendé le VLS-TS en Italie)

ビザのためだけに日本に帰らないといけないんじゃないか説が出たのでめちゃくちゃ問い合わせまくりました。返信をくれたキャンパス・フランス日本支局さん、在伊フランス領事館さんありがとうございました!(帰国する理由になるのはまだよかったんだけど、ビザが絡むと実家というよりは東京に行かないといけないのが絶対だし、せっかく帰ってるのにビザでバタバタしながらの年末年始は嫌だったので…)

1. そもそも出来るの?

日本に住む、日本国籍以外の人が在日の各国大使館・領事館などで申請ができるように、日本国籍の人も、イタリアではその国の国籍を持たない人なので、有効期限内の長期滞在ビザ、もしくは滞在許可証を持っていれば在伊フランス領事館でフランスビザの申請ができます。

イタリアはEU圏入国の最初の国だったので長期滞在ビザがいるのは明白でしたが、フランスの場合も入国するにはフランスの長期滞在ビザが必要だそうです。ドイツやオランダは入国してから申請ができる? という話を聞きました。ビザなのか滞在許可証かなのかまでは分からないけど。

2. なぜイタリアで?

*所属していたプログラムは第一セメスターと第二セメスターで別の大学に行くことがカリキュラムで決まっていて、第二セメスターで行く国も第一セメスターの間に決まる状態でした。

第二セメスター決まったーーーー! と思ったら、大学からEU圏外からの学生はビザとってねー、と連絡が来る。え、イタリアのビザじゃダメなの?? と思って大学に問い合わせるけど、担当の人が変わった年にあたるので、必要なはずだけど確証がないから領事館に問い合わせた方が確実だ、と言われ、問い合わせ作業開始。

問い合わせたのはキャンパス・フランス日本支局と、在伊フランス領事館。ホームページのチェックだけで言えば在仏日本大使館、在ストラスブール日本領事館なんかもみたな。このとき、改めてフランス語勉強しててよかったと思った・・・だって在伊フランス領事館のホームページ、フランス語かイタリア語しかないんだもん笑

3. ありがとう在伊フランス領事館

在伊フランス領事館への問い合わせは、英語でしました。なんと2日くらいで返事をくれました!ビザはフランス入国前に申請してね、長期ビザか滞在許可証があればローマの領事館で申請できるよ、と。わからないことがあったら聞いてね、と。

お言葉に甘えて10回近くは書類の確認メールを送ったと思います。本当に返信をくれていた領事館の担当者さんには頭が上がらない…ありがとうございました。申請書類はホームページからダウンロードして記入。記入の仕方がわからない部分とか、必要な書類で不安な部分を確認しました。
そしてよく考えたらフォームはほぼ同じはずなので、在日フランス領事館のビザ申請セクションにある日本語役のフォームも参考にしながら記入しました。ただし、申請する国によって微妙に必要な書類が違うみたいなので、書類リストは必ずその国のものを使ってください(ってどうせ申請の時に提出しないといけないですが)。

ちなみに、イタリアの大学の担当者さんにはタイプDで1年の申請をしてるから申請しなくて大丈夫なはず! と言われてました。が、イタリアのビザでもシェンゲン圏内の国に滞在できるのは最長三ヶ月。フランスの場合は入国前にビザを取らないとダメでした。現地でもう一段階必要とはいえ、滞在許可証とビザがほぼ同じ扱いになってるからかな…ヨーロッパ各国ビザ・滞在許可証事情、複雑すぎるぜ…

4. 予約するぞ!書類集めるぞ!

イタリアビザの二の舞はしない!! ということで書類揃える前からビザ申請日の予約をしました。木曜日が祝日で授業がない週の金曜日に決めて予約。イタリアビザ申請の時、書類揃ってからじゃないといけないと思ったら書類は7月末に揃ってたのに予約が8月3週目までできず、ものすごく焦りました。出発9月の22日だったし、間に合うの!? みたいな。バカンスに入ると連絡が滞るから早めに準備した方がいいよ、というアドバイスを受けて5月から準備してたのに・・・爪が甘かったか! と思った瞬間でしたね。

あとは書類集めです。イタリアの大学とフランスの大学に在学証明やら入学許可証やら送ってもらい、両親にもいくつか書類をお願いしました。日本を出る前に国際交流課の方から成績証明や卒業証明なんかは多めに持って行った方がいいよ! とアドバイスをもらっていたので、学歴関係はなんとかなりました。イタリアの場合、どうしても原本の提示ができなければコピーでも構わない、ということだったので、その分書類集めは少しスムーズでした。親からもPDFで送ってもらえばよかったので。

そんななか、パスポート預けないといけないんじゃないか説が発生。友だちと「イタリアのビザとるとき、パスポートって預けたよね・・・?」と。飛行機でローマ行くのに!? しかもまだ滞在許可証貰ってない!! ということで、領事館と警察署に同時に問い合わせ。日本でイタリアビザを申請した時には許可が下りるまでパスポートは領事館に預けたままになりました。なので、今パスポートを預けたらイタリアの滞在証明が手元にない状態になる!!! と思ったのですが。
イタリアではビザの受け取りの時の本人確認書類がパスポートになるので(よく見たらホームページに書いてあった)、預けなくてすみました。安心した・・・。

5. いざローマへ

予約していたのは(*2016年)12月16日。思いがけず、この週は火曜日にテスト、木曜日にレポートの締め切り、大学のあるウーディネに戻る次の日の月曜日はプレゼンというカオスな状態になっていたけど、課題関連はどうにかしました。はい。伊達に学部時代、レポート7つとかを統一締切日に出してないわ(学部時代に授業を取りすぎている人です)。前日の15日からローマへ! *ビザ申請を理由にローマ観光しっかりしました。

当日、私の予約は11時、友だちは10時半。10時20分くらいには領事館につきました。最初間違えて大使館に行ったんだけど、まあその辺はよしとしましょう。

入り口には警察軍の人とイタリア軍の人がいて、入るにはインターホンで何しに来たかを告げないといけませんでした。私はここで、予約時間の11時までどころか11時半までの1時間近くを外で待たなければなりませんでした・・・ローマが暖かくて助かった。いや実際ローマの日中は本当に暖かかったです。太陽が熱かったよ。

待たないといけなかった理由は、単純に他のセクションに人が取られてたか何かでビザセクションの人が11時まで来なかったことです。予約の意味あんのか??と思ったけどまあその辺は日本じゃないから仕方ないと思っとこう。

6. ようやく手続き

中に入ってからも30分くらいかな? 待ちました。フランス語大丈夫? って聞かれたけど、さすがに事務手続きを久しぶりのフランス語やる自信がなくて英語でお願いしました。書類を提出して、指紋の採取をして、質問に答えて・・・。

聞かれたのは、住むところ決まってるの? とか第3セメスターで行く場所決まってるの? とかです。プログラムの都合上、第3セメスターで自分がどこに行くのかはインターンにしても大学に残るにしてもまだはっきりとは明言できないんです。ただ、それでも戻ってくる時のことや次の場所でのビザ申請のことを考えて6ヶ月以上1年以内のビザが申請できるように大学側に証明書をお願いしていたので聞かれたんだと思います。

あとは、何の勉強してるの、ですね。学歴見ながら、この専攻は何の勉強をしてたの? と聞かれました。うん、まあそりゃ聞かれるよね私の専攻名。いつでもどこでも聞かれるからだいぶ慣れてきたし、少なくとも自分の専門はちゃんとこれだって言えるようになってきたからマシだけど。

無事に申請終了! 3営業日くらいで返事するから、また取りに来てね、その時は予約いらないからね、と言われて解放されました。申請自体は多分40分くらいだったかな。いやーでも申請できてホッとした。

7. ビザを受け取りに

申請から1週間経った(*2016年)12月22日に、申請通ったから取りに来てねーっていうメールが来ました。この時はなぜかフランス語で来ました。いやまあわかるからいいけども。辞書もあるし。本当にこのプログラム(*エラスムス修士)、現地語ゼロで行くのは結構ハードル高いよなぁと事務的な側面で感じたのでした。さー課題の合間を縫っていつ取りに行くかが問題だ。

課題の合間も合間。5日置きにレポートの締め切りが来るのに、しかもよりによって今回選んだテーマとその時点で見てた資料が難しかったのに映画のレポート締切日の翌日にローマへ。朝しか領事館が開いてないし、朝イチで行ってもパスポート返してもらえるのは12時半とメールでも言われているという状態。しかも、念押しのように大きな旅行鞄は持ってこれないよ、って書いてある。電車で行くと13時ごろにローマいると地元に戻るのが20時近くなるので弾丸すぎるのもなぁ…と思って3日の行程を設定しました。

8. 2回目のローマはスムーズに

(*2017年)1月12日午前、一応12時まで受け付けてくれることになってるけど前回一時間待たされたので10時くらいに領事館到着。今回はスムーズにどうぞ〜って言ってもらえたので、入って、パスポート渡したら「12時半に戻って来てね〜」って言われて領事館を出るという。
ちなみに、門番のカラビニエリのおじさんは12月と同じ人で「おお!覚えてるよ!(Ricordo te!!)」って言ってくれて、すぐに通してもらえたときには一緒にガッツポーズしてくれました。やさしい。

そして12時25分。ぶらぶらしつつ、美術館も行って早めのお昼をカフェで食べてからもう一回領事館に行って、ビザの受け取り!! 前回は英語の方がいい?って係の人聞いてくれたけど、今回なぜかオールフランス語笑 まあ書類をOFIIに出さないといけないから、フランスに着いたら郵便局に行ってね、的なことを言われたのを頭の中で反芻しながら領事館を後にしました。

と、いうわけでフランス入国前の手続きはこれで終了! この間、ひたすらに「ビザがさー!」て話をひたすらにしまくってました。だって必要だけどややこしくて時間かかるんだもん。あと、ちょっとビザ関係でクラスでもめた? こともあったので、せめて個人のケースでも「こういう状況やねん」っていうのを知ってもらたら、ビザの手続きでバタバタしてしまうメンバーのことも少し分かってもらえるかなぁ…というのもあってですね。

セメスター毎のこの作業、せめてエラスムスのプログラムとして何か出せないのかなぁと思わずにいられないので、機会があったら事務局の人に言ってみようかなと思います。国によって入国管理の仕方が違うのは仕方ないです。でも、プログラムでEU圏内の移動を必須としてて、EU以外の市民権を持つ学生を呼び込むのであれば、せめて何か働きかけをしてほしいと思うのです。

*後日談的な2024年情報

少しでも情報をまとめ、なおかつエラスムスの学生であることが提示できるように、デジタル学生証が発行できるようになった模様・・・?
どれくらいビザや滞在許可証申請がスムーズになったかわかりませんが、これから行く人はぜひ使ってみてください~。


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