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残存木を傷つけない伐倒方向を心がける

どうも、小倉丈一郎です!
新潟県三条市出身、26歳
現在は奈良県宇陀市の森庄銘木産業で
樵(きこり)の仕事をしています。

新潟で林業家として独立するために
奈良へ移住して林業を学んでいます。

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【残存木への傷つけ】

間伐での際に伐倒木以外の残存木を
傷つけてしまうと、材の生理的変色や
木材腐朽菌、害虫の侵入リスク等が
高くなります。

特に樹皮が剥げやすい暖かい時期には
注意が必要です。

伐倒した木が残存木を傷つけることは
間伐の目的から考えると
全く逆効果になります。


【受け口を確実につくる】

伐倒方向をコントロールするには
倒す方向に斜め切りと水平切りを入れる
受け口という切込みを正確につくることが
重要になります。

受け口の作り方には
斜め切りと水平切りの
順番や角度などが国や地域、
または人それぞれのやり方があります。

なれない間は感覚に頼らずに
受け口を少しずつ拡張して
確実につくるといいと思います。

平行切りの方がやりやすく、
最初に平行切りをする人が
多いようですが、基本的に
斜め切りから始めた方が
最終的なラインを合わせやすいと
言われています。


【数十年後を意識した作業】


森林を健全に保つために行う
間伐作業が残存木に対して生理的な
変色や病虫害発生リスクを高めて
しまっては意味がありません。

数十年後に商品として利用される
残存木の価値を著しく下げることに
なります。

受け口やその他の作業を正確に行い
残存木へのダメージを極力少なく
していきましょう。

現場からは以上でーす
またあした!

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