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Scotchウイスキー

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Ardbeg Smoketrails Cote Rotie Edition (ABV 46%)

Ardbeg Smoketrails Cote Rotie Edition (ABV 46%)

2023年に免税店向けにリリースされたアードベッグスモークトレイルズの2nd edition。
今回はコートロティカスクで熟成された原酒とバーボンカスク熟成原酒をヴァッティングしたものと思われる。(1st editionはコートロティではなくマンサニージャ)
前回と同じく今回も1000mlボトルでワインカスク原酒が入っているのでとても楽しみです。
私はピート臭くて甘いのも好みなので。
価格は13,

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Macallan Classic Cut 2023 (ABV 50.3%)

Macallan Classic Cut 2023 (ABV 50.3%)

クラシックカットは2017年から毎年リリースされており、以前のカスクストレングスシリーズの後継シリーズ。
毎年異なるブレンダーが異なる樽を使用するチャレンジ的な位置付けにある為、毎年評価は割れるようです。
クラシックカットの2020年edition以降はバーボン樽とシェリー樽のヴァッティングなので今回もそう。
マッカランOBで言うところのダブルカスクのカスクストレングスの位置付けかなと。
2019

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Wemyss Bowmore 31年 1988 Candied Violets (ABV 46%)

Wemyss Bowmore 31年 1988 Candied Violets (ABV 46%)

1988年蒸留である為、一般的にパフュームボウモアと呼ばれているもので240本ボトリング。
2年前にwemyss bowmore 31yo 1988 peat & peppermintを購入したのですが、予想外に石鹸感があまり感じられず普通に熟成感のあるトロピカルなbowmoreで逆に拍子抜けしたのでこれはどうだろうと思い購入しました。
マレーシアではこの加水タイプは売れ行きが悪いらしく行きつけの

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Wemyss Blair Athol 14年 2008 (ABV 56.6%)

Wemyss Blair Athol 14年 2008 (ABV 56.6%)

シングルカスクのブレアソール。
277本out。
WemyssはSMWSみたくキャッチフレーズを付けており、これは”be thankful & rested”。
感謝してゆっくりしてね?
ウイスキー飲んでる時点でゆっくりしてますが。
まぁSMWSよりは意味がわかるだけマシか。

この前グレンカダムを飲んだ際にやはりハイランドは美味しいなと思い、通ってる酒屋の新年warehouseセールで購入したも

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スプリングバンク10年/ヘーゼルバーン10年 ロット飲み比べ

スプリングバンク10年/ヘーゼルバーン10年 ロット飲み比べ

私が通っているKLの酒屋はスプリングバンクの1st distributorであり、新作の入荷は遅いですがコアレンジは定期的に入荷される為、お店に行くとキャンベルタウンの何かしらのボトルが購入出来ます。
が、マレーシアなので酒税が高い為、日本価格と比較するとプレ値です。

バンク10年:約12000円
ヘーゼルバーン10年:約11000円

この酒屋はありがたいことに私含めてお客さんがしょっちゅうボ

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Kilchoman Fino Sherry Cask Matured 2023 (ABV 50%)

Kilchoman Fino Sherry Cask Matured 2023 (ABV 50%)

2018年に蒸溜したへビリーピーテッド原酒を、スペインのボデガが使用したフィノカスクで5年以上熟成した原酒を20樽分ヴァッティング。
2020年以来のフィノカスク熟成のリリース。
ちなみにフィノはマンサニージャと似ていますが産地の違いにより名前が異なります。
どちらもフロールと呼ばれる酸膜酵母を利用したシェリー酒の樽。
細かな内容は割愛しますがオロロソとは異なりシーズニングには向かず、その影響でウ

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Kilchoman Machir Bay Cask Strength 2021 Edition (ABV 58.3%)

Kilchoman Machir Bay Cask Strength 2021 Edition (ABV 58.3%)

core rangeのマキヤーベイと同じく50ppmのフェノール、シェリーとバーボンのヴァッティング構成も恐らくほぼ同じと思われます。
シェリーはアクセント程度。
2021年リリース予定でしたがコロナの影響で物流がカオスになっていた為、2022年末にリリースされたとのこと。
new releaseと記載しているのに2021Editionだったので質問したところ上記の回答でした。
マレーシアでは春先

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Kilchoman Sauternes Single Cask Finish 9年 (ABV 53%)

Kilchoman Sauternes Single Cask Finish 9年 (ABV 53%)

いつもの酒屋で購入したキルホーマンのシングルカスクシリーズ。
他で聞かないのでマレーシア限定?
バーボン樽で8年以上熟成後、ソーテルヌ樽で1年間フィニッシュ。
2013年1月31日に蒸留、2022年9月22日に245本ボトリング。

香りはもちろんピートは存在しますがそれよりもレモンとオレンジの柑橘が上塗りしていていつものキルホーマンらしい野暮ったさが無く、軽やかでありながらモルトの甘い香りの奥行

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Ardbeg Smoketrails Manzanilla Edition (ABV 46%)

Ardbeg Smoketrails Manzanilla Edition (ABV 46%)

シンガポールのチャンギ空港ターミナル4でワゴンセール並に在庫があったので試しに買いました。
アメリカンオーク樽とマンサニージャ樽のヴァッティングとのことで価格は1Lで13,000円程。
Ardbeg tenが1L 9,000円で売っていたので割高ではあります。

香りはtenと傾向が似ておりレモン系の柑橘、そしてバナナと若干のダークチョコレート。
スモーキーさはtenに比べ少しおとなしめでその理由

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Kilchoman Sauternes Single Cask Finish 2022 (ABV 55.2%)

Kilchoman Sauternes Single Cask Finish 2022 (ABV 55.2%)

7年熟成の2022ソーテルヌシングル樽フィニッシュ。
いつもの酒屋さんから貰いました。
色合いはバーボン樽6.5年熟成で2ndリフィルソーテルヌ0.5年フィニッシュくらいな感じ。

香りはキルホーマンにしてはピートが落ち着いており穏やか、全体的に白ワイン系。
レーズン、ほのかな酸味のリンゴ、潮の効いたベーコンでアルコール由来な嫌な感じはせず。

味わいは口当たりが非常に甘いですが、少々のアルコール

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Macallan The Harmony Collection Smooth Arabica (ABV 40%)

Macallan The Harmony Collection Smooth Arabica (ABV 40%)

マッカランのハーモニーシリーズで2022年11月にリリースされた免税店用ボトルでナチュラルカラー。
ヨーロピアンオーク(シェリー)とアメリカンオークのヴァッティングでNAS。
エチオピアのアラビカ豆にインスパイアされたボトルとのことでシンガポールのチャンギ空港で同僚に買ってきてもらいました。
箱にフレーバースパイラルが記載されておりデザインも良い。
マッカラン自体飲むのが10年振りでマッカランの特

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Octomore 13.3 The Impossible Equation (ABV 61.1%)

Octomore 13.3 The Impossible Equation (ABV 61.1%)

オクトモア2022年。
今年は13.1/13.2/13.3/13.4の4作、10年熟成がリリースされるかは不明です。
この3作ではウイスキーのテロワールと呼ぶに相応しい.3のIslay Barley。
大麦はアイラ産100%で.1と.2と同様concertoを使用。
.3の特徴はSingle Vintage、Single Farm、Single Field。
Octomoreの中のOctomore

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Glenfarclas 12年 Cask Strength Malaysia Exclusive 2022(ABV 57.6%)

Glenfarclas 12年 Cask Strength Malaysia Exclusive 2022(ABV 57.6%)

マレーシア向けのファークラス12年カスクストレングス。
香りはどシェリーのサルファリーをがっつり感じれます。
とは言え酸化さえ促せば想像していたより穏やかになる雰囲気を持っています。
20分程時間を置くことでアルコール由来の刺激がだいぶ緩和され、ハイランドのノンピートを楽しめます。
開栓したてはだいぶ硬いと思います。
味わいは口当たりからハチミツとアルコール由来のスパイスが覆い、中間にかけてこの原

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Laphroaig Cairdeas 2022 Warehouse1 (ABV 52.2%)

Laphroaig Cairdeas 2022 Warehouse1 (ABV 52.2%)

アイラフェス2022年のボトル。
名の通りラフの#1倉庫で熟成させた樽を使用しており、この倉庫が海辺に近いことからその影響を大きく受けると言われています。
8月の日本帰国時に家で飲み、その時は普通のラフ10カスクストレングスのイメージと似ていたので美味しいけど特徴が無くあまり面白くないなーと放置していたのですが、12月の日本帰国時に再度飲むとピートが1980年代前半のそれに似ていると感じた為、これ

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